いまだに、手書きの貸出カードで運営している自治体図書室。本はあっても、利用する人が少ない
会 議 の 記 録(抜粋)
平成30.6.5
議 長 7番 尾尻孝和君。
尾 尻 孝 和 日本共産党議員として、2問伺います。
1、防災行政無線デジタル化に伴う戸別受信機の貸与について。
消防庁の発行した「防災行政無線(同報系)の整備にご理解を!」「迅速・正確な情報が生命を救う」というリーフレットは、次のように呼びかけています。
「地震や噴火等の大規模災害など、多くの災害は予告なく突然やってきます。被災地では情報が錯乱し、人々がパニック状態に陥ることも少なくありません。被害を最小限に抑え、二次災害の発生を防ぐのは、正確な災害情報の収集と地域住民への迅速な情報伝達です。エリアの住民に、一斉に情報を伝達可能な防災行政無線は、過去の多くの被災経験から、地方公共団体が非常災害時における災害情報の収集・伝達手段の確保を目的に構築されています。」
中井町では来年度、戸別受信機の総入れ替えとなりますが、上記、消防庁の呼びかけにもあるように、町民それぞれの条件・状況に関係なく災害は襲いかかります。たとえわずかの住民であっても、情報が伝わらないということがあってはなりません。
現在も無償貸与している戸別受信機は、今回のデジタル化総入れ替えにおいても、全戸に無償貸与すべきと考えますが、見解を伺います。
2、図書室の現状をどのように認識され、今後の充実方向は。
図書室は、町民の読書、知りたい、調べたい、を保障することが役割であり、生活、なりわい、学業のためには、資料、情報が欠かせません。図書室は「生存権の文化的側面である学習権を保障する機関」でもあります。
農村環境改善センターにある図書室は、生涯学習施設建設計画との関連もあって、長いあいだ抜本的改善の取り組みがなされず、現在に至っています。
昨年10月に示された「中期財政展望」では、「確かな財源的担保をもって推進していくことが非常に困難な状況」との判断のもと、「将来的な実現可能性を改めて模索していきます。」として、生涯学習施設(町民交流センター)建設を見送りました。これにより、現在の農村環境改善センターについては、できうるかぎり大事に活用していくことになります。
この前提のうえで、現在の図書室の現状をどのように認識されておられるか。また、井ノ口公民館図書室なども含め、今後どのように充実を図っていかれるつもりか、伺います。
1、防災行政無線デジタル化に伴う戸別受信機の貸与について。
消防庁の発行した「防災行政無線(同報系)の整備にご理解を!」「迅速・正確な情報が生命を救う」というリーフレットは、次のように呼びかけています。
「地震や噴火等の大規模災害など、多くの災害は予告なく突然やってきます。被災地では情報が錯乱し、人々がパニック状態に陥ることも少なくありません。被害を最小限に抑え、二次災害の発生を防ぐのは、正確な災害情報の収集と地域住民への迅速な情報伝達です。エリアの住民に、一斉に情報を伝達可能な防災行政無線は、過去の多くの被災経験から、地方公共団体が非常災害時における災害情報の収集・伝達手段の確保を目的に構築されています。」
中井町では来年度、戸別受信機の総入れ替えとなりますが、上記、消防庁の呼びかけにもあるように、町民それぞれの条件・状況に関係なく災害は襲いかかります。たとえわずかの住民であっても、情報が伝わらないということがあってはなりません。
現在も無償貸与している戸別受信機は、今回のデジタル化総入れ替えにおいても、全戸に無償貸与すべきと考えますが、見解を伺います。
2、図書室の現状をどのように認識され、今後の充実方向は。
図書室は、町民の読書、知りたい、調べたい、を保障することが役割であり、生活、なりわい、学業のためには、資料、情報が欠かせません。図書室は「生存権の文化的側面である学習権を保障する機関」でもあります。
農村環境改善センターにある図書室は、生涯学習施設建設計画との関連もあって、長いあいだ抜本的改善の取り組みがなされず、現在に至っています。
昨年10月に示された「中期財政展望」では、「確かな財源的担保をもって推進していくことが非常に困難な状況」との判断のもと、「将来的な実現可能性を改めて模索していきます。」として、生涯学習施設(町民交流センター)建設を見送りました。これにより、現在の農村環境改善センターについては、できうるかぎり大事に活用していくことになります。
この前提のうえで、現在の図書室の現状をどのように認識されておられるか。また、井ノ口公民館図書室なども含め、今後どのように充実を図っていかれるつもりか、伺います。
町 長 7番、尾尻議員の1問目「防災行政無線デジタル化に伴う戸別受信機の貸与について」の質問にお答えいたします。
町では、いつ起こるかわからない地震災害や台風・集中豪雨などによる風水害・土砂災害等に備え、防災行政無線の整備や広域避難所の設定、防災資機材・備蓄品の整備充実、急傾斜地崩落防止対策、河川の計画的な整備の要望などのほか、総合防災訓練や避難所運営訓練の実施、自主防災会への支援・連携、防災ガイドブックの作製・配布など、防災に関する各種事業を計画的かつ積極的に推進し、安心安全のまちづくりに鋭意取り組んでいるところです。
このうち、防災行政無線は、議員ご指摘のとおり、災害時に正確な情報を伝え収集するための大変 有用な情報システムであることから、本町では昭和58年に当初整備し、その後平成13年度にシステムを更新した際には戸別受信機を希望する全世帯に無償貸与するなど、防災無線システムの充実強化を図ってきたところです。
こうしたなか、現行のシステムは関係法令の改正により2022年12月以降、使用できなくなるとともに、システム自体も老朽化してきていることなどから、昨年度から3年間の計画でシステムの更新整備事業に取り組んでいるところですが、今年度、事業計画を精査、再検討し、整備期間を2021年までの4年間とし、事業経費を当初計画より約8,000万円縮減する見直しを行いました。
なお、緊急地震速報や夜間大雨の時などに効果を発揮する戸別受信機についても更新を予定しており、新たな受信機については、これまでと同様希望する全世帯へ無償で貸与する計画で事業を進めておりますので、ご理解のほどお願いします。
続いて2問目の「図書室の現状をどのように認識され、今後の充実方向は」については、教育長より答弁させますので、よろしくお願いします。
町では、いつ起こるかわからない地震災害や台風・集中豪雨などによる風水害・土砂災害等に備え、防災行政無線の整備や広域避難所の設定、防災資機材・備蓄品の整備充実、急傾斜地崩落防止対策、河川の計画的な整備の要望などのほか、総合防災訓練や避難所運営訓練の実施、自主防災会への支援・連携、防災ガイドブックの作製・配布など、防災に関する各種事業を計画的かつ積極的に推進し、安心安全のまちづくりに鋭意取り組んでいるところです。
このうち、防災行政無線は、議員ご指摘のとおり、災害時に正確な情報を伝え収集するための大変 有用な情報システムであることから、本町では昭和58年に当初整備し、その後平成13年度にシステムを更新した際には戸別受信機を希望する全世帯に無償貸与するなど、防災無線システムの充実強化を図ってきたところです。
こうしたなか、現行のシステムは関係法令の改正により2022年12月以降、使用できなくなるとともに、システム自体も老朽化してきていることなどから、昨年度から3年間の計画でシステムの更新整備事業に取り組んでいるところですが、今年度、事業計画を精査、再検討し、整備期間を2021年までの4年間とし、事業経費を当初計画より約8,000万円縮減する見直しを行いました。
なお、緊急地震速報や夜間大雨の時などに効果を発揮する戸別受信機についても更新を予定しており、新たな受信機については、これまでと同様希望する全世帯へ無償で貸与する計画で事業を進めておりますので、ご理解のほどお願いします。
続いて2問目の「図書室の現状をどのように認識され、今後の充実方向は」については、教育長より答弁させますので、よろしくお願いします。
教 育 長 それでは、私から答弁させていただきます。
昭和58年に農村環境改善センターの図書室は開設されました。
その背景には、昭和55年3月制定の中井町民憲章の1つに「常に学ぶことを心がけ、教養を高めて、文化の香り豊かな町にしましょう」の施策の展開があったと考えます。以来、図書室は町民の教養・文化志向の高まりに対応してきました。
現在、図書室には、文学、歴史、社会科学など多分野にわたり約2万6,000冊の蔵書を整備しています。また、図書室の利用者は年間約3,500人で、約5,000冊の貸出実績があり、年間を通じて多くの方にご利用いただいております。
現状につきましては、開設日を確保し、非常勤図書室職員を配置し、蔵書整理等を行っています。また、新刊図書・特設コーナーを設け、利用者の興味関心を喚起しています。
蔵書のない書物については、リクエストカードで対応したり、神奈川県図書館情報システムのサイトを活用し、近隣図書館の蔵書を検索したりしています。必要に応じて、取り寄せを行なっております。
また、「なかい文庫」を設置し、貸出・返却制限のない図書資源を提供しています。
他に、昨年度は、中学生のための自学自習室を開設し、自ら学習する機会の提供を行いました。
今年度は、非常勤図書司書を配置しております。
以上のようなことを通して、図書室サービスの向上を図っています。
図書室は、町民の生涯学習の振興を図る上で、最も身近にあり、活動を支援する極めて重要な社会施設であることから、将来的には、町民の要望や社会の要請に十分に応えられる図書室施設、設備が必要であると認識しておりますが、現状においては、既存の図書室を有効に活用し、図書資料の提供、読書活動の振興、学習活動の支援など本町の実情に即した図書室サービスの向上に努めてまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。
昭和58年に農村環境改善センターの図書室は開設されました。
その背景には、昭和55年3月制定の中井町民憲章の1つに「常に学ぶことを心がけ、教養を高めて、文化の香り豊かな町にしましょう」の施策の展開があったと考えます。以来、図書室は町民の教養・文化志向の高まりに対応してきました。
現在、図書室には、文学、歴史、社会科学など多分野にわたり約2万6,000冊の蔵書を整備しています。また、図書室の利用者は年間約3,500人で、約5,000冊の貸出実績があり、年間を通じて多くの方にご利用いただいております。
現状につきましては、開設日を確保し、非常勤図書室職員を配置し、蔵書整理等を行っています。また、新刊図書・特設コーナーを設け、利用者の興味関心を喚起しています。
蔵書のない書物については、リクエストカードで対応したり、神奈川県図書館情報システムのサイトを活用し、近隣図書館の蔵書を検索したりしています。必要に応じて、取り寄せを行なっております。
また、「なかい文庫」を設置し、貸出・返却制限のない図書資源を提供しています。
他に、昨年度は、中学生のための自学自習室を開設し、自ら学習する機会の提供を行いました。
今年度は、非常勤図書司書を配置しております。
以上のようなことを通して、図書室サービスの向上を図っています。
図書室は、町民の生涯学習の振興を図る上で、最も身近にあり、活動を支援する極めて重要な社会施設であることから、将来的には、町民の要望や社会の要請に十分に応えられる図書室施設、設備が必要であると認識しておりますが、現状においては、既存の図書室を有効に活用し、図書資料の提供、読書活動の振興、学習活動の支援など本町の実情に即した図書室サービスの向上に努めてまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。
尾 尻 孝 和 昨年度から始まった防災行政無線デジタル化事業ですが、昨年度は基地局整備を中心に、予算額が1億2,356万円、本年度は小局の整備を中心に1億6,674万円、来年度は戸別受信機の整備などが当初予定されて、3年間でデジタル化工事が全て完了するというのが当初の予定でした。この事業に係る費用ですが、一旦全額を公債、つまり町が借金して事業者に払うことになります。借りたものは利息をつけて返さなければなりません。元利返済の総額、幾らになりますでしょう。
地域防災課長 お答えいたします。工事費につきましては、先ほどの町長答弁のとおり、3年計画から4年計画にしたということの中で、起債総額は4億5,000万という形の中で、元利償還金総額についても4億5,000万ということになっております。利息につきましては23万6,000円という形であります。
尾 尻 孝 和 この事業、緊急防災・減災事業債の発行で賄うことになっています。この公債の元金利息は、毎年の返済額の7割を、その年ごとの基準財政需要額に算入できるというのが、この緊急防災・減災事業債です。
もともと基準財政収入額よりも基準財政需要額のほうが多い自治体、基準財政需要に満たない基準財政収入しかない自治体、これは、全国で言いますと、市町村の95.6%がこの状況にあるわけです。財政力指数が1.0を下回るこれら自治体には、その不足分が地方交付税として国から交付される、いわゆる交付団体です。この交付団体が新たに緊急防災・減災事業債を発行すると、毎年の元利返済の7割の額が基準財政需要額に算入され、その分、地方交付税として各市町村に国からお金が入ってきます。中井町でも、この7割参入による交付金を見込んだからこそ、緊急防災・減災事業債を活用したのではないでしょうか。
しかし、現実には不交付団体、これからもぎりぎりの不交付団体が続きそうだと、こういう話です。元利返済の7割、金額にしますと3億程度になるんでしょうか、その大半は入ってきそうもない、これが今の現実です。これから戸別受信機の総入れかえになりますが、この交付金の見込み違いによる負担の増額、この増額があっても無償配布されるということでよろしいしょうか。
もともと基準財政収入額よりも基準財政需要額のほうが多い自治体、基準財政需要に満たない基準財政収入しかない自治体、これは、全国で言いますと、市町村の95.6%がこの状況にあるわけです。財政力指数が1.0を下回るこれら自治体には、その不足分が地方交付税として国から交付される、いわゆる交付団体です。この交付団体が新たに緊急防災・減災事業債を発行すると、毎年の元利返済の7割の額が基準財政需要額に算入され、その分、地方交付税として各市町村に国からお金が入ってきます。中井町でも、この7割参入による交付金を見込んだからこそ、緊急防災・減災事業債を活用したのではないでしょうか。
しかし、現実には不交付団体、これからもぎりぎりの不交付団体が続きそうだと、こういう話です。元利返済の7割、金額にしますと3億程度になるんでしょうか、その大半は入ってきそうもない、これが今の現実です。これから戸別受信機の総入れかえになりますが、この交付金の見込み違いによる負担の増額、この増額があっても無償配布されるということでよろしいしょうか。
総 務 課 長 お答えさせていただきます。こちら、町のほうでも、先ほど町長答弁されましたけれども、平成29年度からの3カ年事業ということで、防災無線の入れかえを実施させていただくという状況で進めさせていただきました。
こちらの事業につきましては、議員も言われましたけれども、緊急防災・減災事業債、こちらのほうが当初の平成29年度から32年度まで対象になるということが大前提にあった中で、町のほうといたしましては起債の対象事業とさせていただいてお借りさせていただくと。その中で、70%が普通交付税に参入されますよというような答弁を3月議会でも一部させていただいた経緯があろうかということで、今もご回答させていただいておりますけれども、あくまでも、交付税参入というよりも、起債の対象事業とした中で、町としても起債を有効活用させていただいた中で事業を進めていこうということが大前提の中で事業を始めさせていただいているということで、デジタル化につきましても、先ほども答弁ありましたけれども、2022年ですか、11月末までしか放送ができないということもある中での当初のスタートをさせていただいたということでご理解していただければと思います。以上です。
こちらの事業につきましては、議員も言われましたけれども、緊急防災・減災事業債、こちらのほうが当初の平成29年度から32年度まで対象になるということが大前提にあった中で、町のほうといたしましては起債の対象事業とさせていただいてお借りさせていただくと。その中で、70%が普通交付税に参入されますよというような答弁を3月議会でも一部させていただいた経緯があろうかということで、今もご回答させていただいておりますけれども、あくまでも、交付税参入というよりも、起債の対象事業とした中で、町としても起債を有効活用させていただいた中で事業を進めていこうということが大前提の中で事業を始めさせていただいているということで、デジタル化につきましても、先ほども答弁ありましたけれども、2022年ですか、11月末までしか放送ができないということもある中での当初のスタートをさせていただいたということでご理解していただければと思います。以上です。
尾 尻 孝 和 本来なら7割が入ってくるという予定で取り組まれたわけですが、結果的には入ってこない可能性が大変高くなっているという実態はそのとおりだと思います。
そこで、この事業、厳しいと言われる町の財政ですね、町民サービスを削らなくても、行政の努力、取り組みで財政を節約できることもあると思います。今回の防災行政無線のデジタル化事業でも、財政節約できる2つの可能性を指摘したいと思います。
1つは、ことしの3月、消防庁が発表した、戸別受信機従来価格の5から6割価格モデルの生産・普及に関する検討会報告、これが出ました。あと1つは、戸別受信機の普及に向けた特別交付税措置が、2020年度まで、これも延長されました。これも出ています。
まず、この低価格モデルについてですが、ことしの3月27日、消防庁が防災行政無線等の戸別受信機の標準的なモデル等のあり方に関する検討会報告書、こちらですね、これを公表しました。この報告書によりますと、戸別受信機は、1台当たり3万円から5万円と価格が高いことなどが原因で、全国で整備が進んでいないこと、これを指摘した上で、標準的機能を8つに限定し、価格を従来の5から6割に抑えたモデルの生産につなげ、普及を目指すと、このようにしています。この報告書に強制力はありませんが、この検討会にはメーカーからも代表が参加しており、各メーカーはこれに沿って開発を進める方向だと思います。従来の5から6割の価格に抑えたモデルの生産を待って戸別受信機の貸し出しに取り組むことの検討、これがされたことによって、先ほどの1年延期すると、そして価格が8,000万ほど安くなりますよということかと思いますが、間違いないでしょうか。
そこで、この事業、厳しいと言われる町の財政ですね、町民サービスを削らなくても、行政の努力、取り組みで財政を節約できることもあると思います。今回の防災行政無線のデジタル化事業でも、財政節約できる2つの可能性を指摘したいと思います。
1つは、ことしの3月、消防庁が発表した、戸別受信機従来価格の5から6割価格モデルの生産・普及に関する検討会報告、これが出ました。あと1つは、戸別受信機の普及に向けた特別交付税措置が、2020年度まで、これも延長されました。これも出ています。
まず、この低価格モデルについてですが、ことしの3月27日、消防庁が防災行政無線等の戸別受信機の標準的なモデル等のあり方に関する検討会報告書、こちらですね、これを公表しました。この報告書によりますと、戸別受信機は、1台当たり3万円から5万円と価格が高いことなどが原因で、全国で整備が進んでいないこと、これを指摘した上で、標準的機能を8つに限定し、価格を従来の5から6割に抑えたモデルの生産につなげ、普及を目指すと、このようにしています。この報告書に強制力はありませんが、この検討会にはメーカーからも代表が参加しており、各メーカーはこれに沿って開発を進める方向だと思います。従来の5から6割の価格に抑えたモデルの生産を待って戸別受信機の貸し出しに取り組むことの検討、これがされたことによって、先ほどの1年延期すると、そして価格が8,000万ほど安くなりますよということかと思いますが、間違いないでしょうか。
地域防災課長 お答えいたします。議員ご指摘のとおり、本年3月にその報告書が出まして、関係業界、あと国も挙げて、関係事業者に低廉なモデルを開発するようにという通知が出たところで、それをもちまして、町のほうでも改めて当初の事業計画を精査、見直し、検討しまして、当初の戸別受信機が約4万5,000円程度を見込んでいたんですけれども、今回はそれを2万円程度に見込み直したという形の中で、事業計画についても抑えた計画としたということでございます。以上です。
尾 尻 孝 和 当初の予算から1台当たり2万円ほど安いので、切りかえたと、1年延長してそういうふうにしたいということだと思います。
もう一つ、戸別受信機の配備は、ぜひこの低価格モデルの発売を待って進めていただくということで、これをお願いしたいわけですが、2つ目の特別交付税措置について触れたいと思います。
消防庁の、この検討会報告書、ここには参考として、戸別受信機の普及促進に向けた財政支援措置、これが紹介されています。中井町では緊急防災・減災事業債を利用しているわけですが、先ほど指摘しましたように、地方債の充当率100%、元利償還金の7割を基準財政需要額に算入と、こういう制度で、町の財政力では、この制度で交付金が入ってくる可能性は、現在、低くなっています。
これとは別に、戸別受信機を単独で整備する場合の特別交付税措置というのがこれなわけです。これが2020年度まで延長され、7割を特別交付税措置するというもので、無償貸与する戸別受信機の整備に限ると、こういう条件がついています。特別交付税ならば、不交付団体の中井町でも、この交付金を受け取る可能性があります。何よりも、全戸に無償貸与するのにこの制度は活用できるのではないでしょうか。この制度を活用し、国から7割の特別交付税を受けられるよう検討されてはいかがでしょうか。
もう一つ、戸別受信機の配備は、ぜひこの低価格モデルの発売を待って進めていただくということで、これをお願いしたいわけですが、2つ目の特別交付税措置について触れたいと思います。
消防庁の、この検討会報告書、ここには参考として、戸別受信機の普及促進に向けた財政支援措置、これが紹介されています。中井町では緊急防災・減災事業債を利用しているわけですが、先ほど指摘しましたように、地方債の充当率100%、元利償還金の7割を基準財政需要額に算入と、こういう制度で、町の財政力では、この制度で交付金が入ってくる可能性は、現在、低くなっています。
これとは別に、戸別受信機を単独で整備する場合の特別交付税措置というのがこれなわけです。これが2020年度まで延長され、7割を特別交付税措置するというもので、無償貸与する戸別受信機の整備に限ると、こういう条件がついています。特別交付税ならば、不交付団体の中井町でも、この交付金を受け取る可能性があります。何よりも、全戸に無償貸与するのにこの制度は活用できるのではないでしょうか。この制度を活用し、国から7割の特別交付税を受けられるよう検討されてはいかがでしょうか。
総 務 課 長 お答えさせていただきます。確かに議員言われますように、一部特別交付税の対象というようなこともお聞きしております。その中でなんですけれども、こちらのほう、本町におきましては普通交付税不交付団体ということになりますので、やはり普通交付税の基準財政需要額、また収入額の比較の中で、収入額が上回った部分についてはまずはカットされて特別交付税も交付されるという1つの大前提があります。
もう一点につきましては、今回、平成29年度におきましても、こちらのほうの戸別受信機の対象となる調査票が来ているというのも承知しておりまして、この中では、戸別受信機が未配備である世帯、なおかつ町村長が必要があると認める、それは土砂災害区域とか、ご高齢、障がい者、その世帯に限るというようなことの中で29年度におきましても報告するようにということで調査をいただいていると。平成30年度におきまして、まだ詳細は出ておりませんが、国のほうの制度、交付税総額も減っているということの中であれば、29年度と同等の措置が国のほうで考えられているのかなというような形で推測させていただいているという状況の中で、特別交付税につきましては非常に厳しい状況だと、交付が見込める状況ではない可能性が多いということでは判断をさせていただいているという状況になります。以上です。
もう一点につきましては、今回、平成29年度におきましても、こちらのほうの戸別受信機の対象となる調査票が来ているというのも承知しておりまして、この中では、戸別受信機が未配備である世帯、なおかつ町村長が必要があると認める、それは土砂災害区域とか、ご高齢、障がい者、その世帯に限るというようなことの中で29年度におきましても報告するようにということで調査をいただいていると。平成30年度におきまして、まだ詳細は出ておりませんが、国のほうの制度、交付税総額も減っているということの中であれば、29年度と同等の措置が国のほうで考えられているのかなというような形で推測させていただいているという状況の中で、特別交付税につきましては非常に厳しい状況だと、交付が見込める状況ではない可能性が多いということでは判断をさせていただいているという状況になります。以上です。
尾 尻 孝 和 特別交付税の、この措置についても、交付が見込める状況にはないと判断しているということかと思います。その理由についてなんですが、1つは、現在取り組んでいる、この防災行政無線のデジタル化事業の取り組み、これは、基地局・中継局・戸別受信局一体とした整備が条件となっています。戸別受信機を別枠に外すことはできない、そういう仕組みになっているかと思います。
この問題については、1つ提案なんですが、戸別受信機を一斉に全戸入れかえではなくて、最低限ぎりぎりの、27自治会長宅に絞ったらどうかと。そして、あわせてこちらの制度を活用しての全戸に配備するという方向の検討を挑戦していただけないかと。
確かにいろいろ難しさはあると思います。今、財政が厳しい厳しいと盛んにおっしゃる。それから、見込みしていた7割交付金、これも今の町の財政状況ではどうも入ってきそうにもないという状況の中で、可能性にはやはり少しでも挑戦してみるべきではないかと、私、そのように思うんですね。いかがでしょう。
この問題については、1つ提案なんですが、戸別受信機を一斉に全戸入れかえではなくて、最低限ぎりぎりの、27自治会長宅に絞ったらどうかと。そして、あわせてこちらの制度を活用しての全戸に配備するという方向の検討を挑戦していただけないかと。
確かにいろいろ難しさはあると思います。今、財政が厳しい厳しいと盛んにおっしゃる。それから、見込みしていた7割交付金、これも今の町の財政状況ではどうも入ってきそうにもないという状況の中で、可能性にはやはり少しでも挑戦してみるべきではないかと、私、そのように思うんですね。いかがでしょう。
総 務 課 長 お答えさせていただきます。先ほども一部ご答弁させていただきました。戸別受信機が未配置、設置されていない世帯につきまして特別交付税の対象となりそうだということで、ただし、先ほど申しましたけれども、高齢者、障がい者世帯、こういう世帯に限られた中での無償配布について特別交付税の対象になるということで、県のほうにも確認をさせていただいているという状況になります。以上になります。
尾 尻 孝 和 まあ、そういう条件で、難しいということの話だと思います。可能性があるならば、いろんな条件を検討して、これはやはり少しの穴でも切り開いていくという形での取り組みをぜひ挑戦していただきたいというふうに思います。
なお、この戸別受信機の問題で、最後にちょっと補足になりますが、話す人によってよく聞こえない、あるいは、警報音の後、無言のまま、しばらくして話が聞こえると、こういった声が町民の方からも寄せられます。この原因をどのように見ておられるのか、あわせ、その対策についてもお願いします。
なお、この戸別受信機の問題で、最後にちょっと補足になりますが、話す人によってよく聞こえない、あるいは、警報音の後、無言のまま、しばらくして話が聞こえると、こういった声が町民の方からも寄せられます。この原因をどのように見ておられるのか、あわせ、その対策についてもお願いします。
地域防災課長 お答えいたします。防災行政無線の放送が聞き取りにくい、もしくは無音になっているというような形になっていることを、まずはおわびいたします。新たにここでデジタル化したことにより、現在、デジタル電波と、既存の戸別受信機はアナログしか受信できませんので、両方の電波を出させていただいております。これを一緒に出したときに、出した時点では多少の課題があったんですけれども、そこを、課題がある地域ごとに調整をしている最中で、ほぼ終わっているとは思いますので、そこら辺については、今後、課題があったところをポイントごとに調べて、クリアな音が聞こえるような形でやっていきたいと思います。
また、チャイムが鳴った後の放送が始まらないというものについては、人的なものもあるのか、ここで指令台を丸々かえましたので、説明会等を実施したところなんですけれども、そこら辺がまだ習得できていないようなことも1つの原因と考えられる可能性もありますので、そこら辺については、職員全員が同じレベルで放送できるような形で研修等をやらせていただきたいと思っておりますので、ご理解いただければと思います。以上です。
また、チャイムが鳴った後の放送が始まらないというものについては、人的なものもあるのか、ここで指令台を丸々かえましたので、説明会等を実施したところなんですけれども、そこら辺がまだ習得できていないようなことも1つの原因と考えられる可能性もありますので、そこら辺については、職員全員が同じレベルで放送できるような形で研修等をやらせていただきたいと思っておりますので、ご理解いただければと思います。以上です。
尾 尻 孝 和 いざというときによく聞き取れないということではやはり困りますので、そこのところはよく検討していただいて、研修等に努めていただけるということですので、よろしくお願いしたいと思います。
次に、図書室の現状と今後の方向について伺います。中井町の図書室ですね、現状、一言で言いますと、本が泣いています、このように言えると思います。図書室の本が乱暴に扱われているということではありません。年間255万円かけてたくさんの本を購入しても、町民の手に届いていない、本が行かされていない。あるいは、本棚に置かれたまま、開いてくれる人がいなくて、静かに眠っている本がいっぱいあると、そういうことです。
具体的な数字で見てみたいと思います。なおこれから挙げる数字は、昨年9月、神奈川県図書館協会が発行した「神奈川の図書館2017」に記載されているもので、こちらですね、中井町は井ノ口公民館の数字だけがここには掲載されています。主に二宮町、松田町、真鶴町の数字も紹介してみたいと思います。
まず図書館の蔵書の数ですが、二宮が21万、松田が7万、真鶴が5万冊、中井町の改善センターと井ノ口公民館図書室両方あわせますと何冊でしょう。
次に、図書室の現状と今後の方向について伺います。中井町の図書室ですね、現状、一言で言いますと、本が泣いています、このように言えると思います。図書室の本が乱暴に扱われているということではありません。年間255万円かけてたくさんの本を購入しても、町民の手に届いていない、本が行かされていない。あるいは、本棚に置かれたまま、開いてくれる人がいなくて、静かに眠っている本がいっぱいあると、そういうことです。
具体的な数字で見てみたいと思います。なおこれから挙げる数字は、昨年9月、神奈川県図書館協会が発行した「神奈川の図書館2017」に記載されているもので、こちらですね、中井町は井ノ口公民館の数字だけがここには掲載されています。主に二宮町、松田町、真鶴町の数字も紹介してみたいと思います。
まず図書館の蔵書の数ですが、二宮が21万、松田が7万、真鶴が5万冊、中井町の改善センターと井ノ口公民館図書室両方あわせますと何冊でしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。改善センターと公民館の図書の蔵書の数ということでしょうか。改善センターが2万5,000冊、井ノ口公民館が2万8,000冊、両方あわせまして5万3,000冊ぐらいを蔵書しております。以上です。
尾 尻 孝 和 今の数字を聞かれて、皆さん、意外と感じられるかもしれません。中井町は5万3,000冊、二宮は中井の3倍の人口規模ですから、自治体の人口規模を考えれば、中井町の蔵書数、ほかの自治体と比べ、それほど遜色のない蔵書を持っております。
図書の年間購入冊数、こちらで見てみますと、二宮が2,991冊、松田が1,666冊、真鶴が235冊、中井は何冊でしょう。
図書の年間購入冊数、こちらで見てみますと、二宮が2,991冊、松田が1,666冊、真鶴が235冊、中井は何冊でしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。改善センターにおきましては342冊、公民館におきましては792冊、両方あわせますと約1,100冊程度でございます。以上です。
尾 尻 孝 和 中井は合計で約1,200冊と。図書の年間購入数で見ても、遜色のない部数を購入し、そろえています。
問題は、これらそろえた書籍が行かされていない、死んでしまっていると、こういうことなんです。これも具体的な数字を挙げてみます。各町の蔵書数に対し、年間で貸し出した数がどれぐらいか。二宮は99.58%、蔵書数とほぼ同じ貸し出し数になっています。松田が51、真鶴が69%の貸し出し数です。中井町の両方あわせた年間貸し出し数、何冊でしょう。
問題は、これらそろえた書籍が行かされていない、死んでしまっていると、こういうことなんです。これも具体的な数字を挙げてみます。各町の蔵書数に対し、年間で貸し出した数がどれぐらいか。二宮は99.58%、蔵書数とほぼ同じ貸し出し数になっています。松田が51、真鶴が69%の貸し出し数です。中井町の両方あわせた年間貸し出し数、何冊でしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。およそ2万冊程度でございます。以上です。
尾 尻 孝 和 中井町の貸し出し数はおよそ2万冊と。蔵書数に比べて約4割弱というのが実態です。近隣で見ますと、大井町が85%、山北が62%、開成71%と、上郡で比べてみても最も低い数値となっています。せっかくある蔵書が中井の場合は生かされていない、こういう状況です。
もう一つ、町の人口を100としたときの貸し出し登録者の人数ですね。二宮は130%、町の人口より3割多くなっています。恐らく橘地域ですとか中井町の皆さんもたくさん登録しているのではないでしょうか。松田が49.6%、真鶴が50.4%となっています。中井町図書室の両方の貸し出し登録者人数、何人でしょう。
もう一つ、町の人口を100としたときの貸し出し登録者の人数ですね。二宮は130%、町の人口より3割多くなっています。恐らく橘地域ですとか中井町の皆さんもたくさん登録しているのではないでしょうか。松田が49.6%、真鶴が50.4%となっています。中井町図書室の両方の貸し出し登録者人数、何人でしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。改善センター・公民館あわせて500人程度でございます。以上です。
尾 尻 孝 和 両方あわせて500人程度と。町の人口に対し、わずか5%弱と、これが実態です。中井町の町民より二宮の町民のほうが知的関心が高いのか、そんなことはないと思います。中井の町民の知的関心の高さも、知的要求も、二宮の町民と同じだと思います。なぜこのようなギャップが生まれてくるのか、その要因をどのように見ておられるでしょう。
教 育 長 図書室の現状、法的には図書館という全て扱いになるというふうに認識しております。この中井の図書室については、蔵書の数プラス、その施設等の面積、そして何と言っても職員の数、そのトータルの中で図書室の利用度が決まってくるのではなかろうかなと、こういう認識を持っております。以上です。
尾 尻 孝 和 今おっしゃられたような要因、問題点ですね、これらを打開し、町民が親しむ図書館、町民の生活に溶け込んだ図書館、皆さんに、もっと利用してください、利用されることで図書館はどんどん育っていく施設ですよ、もっともっと利用してくださいと、こんなふうに呼びかけられるようにするには、何が、今現在、必要か。どうしたらよいのか。
今、話がありましたように、現状の限られたスペースではいかんともしがたい、まずこの問題があります。図書の書棚はぎしぎし、書棚に並んだ本の上に別の本が横積みされています。書棚の天板の上にまで本が積まれています。司書の方が仕事をするスペースも、受付カウンターのスペースもなければ、検索用パソコンを置くスペースもなければ書庫もない。新たに図書館を建設するお金もありません。この状態をどうしたらよいのか、検討されていることがありましたらいかがでしょう。
今、話がありましたように、現状の限られたスペースではいかんともしがたい、まずこの問題があります。図書の書棚はぎしぎし、書棚に並んだ本の上に別の本が横積みされています。書棚の天板の上にまで本が積まれています。司書の方が仕事をするスペースも、受付カウンターのスペースもなければ、検索用パソコンを置くスペースもなければ書庫もない。新たに図書館を建設するお金もありません。この状態をどうしたらよいのか、検討されていることがありましたらいかがでしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。確かに、今、議員おっしゃられるように、今、システム等、確かに配備されてございません。それと、また図書司書、こちらについても、今年度から図書司書の資格を持った者が、非常勤でございますが、4月から配置をしてございます。ただ、配置が週1回だけで、今、改善センターのほうに来ていただいております。
そういった部分もありますけれども、その方にお願いして、今、図書の整理を4月から行っているところでございます。2カ月たったわけなんですけれども、大分、かなり整理のほうがされてきまして、今後も引き続き、その整理のほうを続けて行いたいと思います。以上でございます。
そういった部分もありますけれども、その方にお願いして、今、図書の整理を4月から行っているところでございます。2カ月たったわけなんですけれども、大分、かなり整理のほうがされてきまして、今後も引き続き、その整理のほうを続けて行いたいと思います。以上でございます。
尾 尻 孝 和 この問題をどう解決したらいいのか。中井町でも図書館条例に基づく図書館はつくれると、私、考えます。図書館は何も1カ所にどんとまとまってある、そんな必要はありません。何カ所かに分散しても、ネットワークで結ばれていれば、町民の要求に十分応えることができるのではないでしょうか。小さな町の小さな図書館、ネットで結ばれ、利用したい分野の資料・本をまとめ、機能を分散した図書室。分散し、ネットで結ばれることで、むしろ町民の生活に近づいた図書館にしていけるのではないでしょうか。
改善センターの図書室、井ノ口公民館の図書室、2つの小学校と中学校の図書室、空き教室を利用した書庫、この全体をネットワークで結ぶ。空き教室の書庫は、児童や生徒、教職員の使える第2図書室、あるいは図書室の拡張として位置づけたらいかがでしょう。昼休みや放課後の時間帯に非常勤職員を配置することで、子どもたちがたくさんの本に親しむ機会を広げることができます。そして、学校以外の場所にも1カ所書庫を確保する。この書庫は改善センター図書室にできるだけ近いところがよいと思います。
まず、この大枠の方向をつくることがスタートだと思いますが、いかがでしょう。ほかのよい案を検討されておられましたら、あわせてお願いします。
改善センターの図書室、井ノ口公民館の図書室、2つの小学校と中学校の図書室、空き教室を利用した書庫、この全体をネットワークで結ぶ。空き教室の書庫は、児童や生徒、教職員の使える第2図書室、あるいは図書室の拡張として位置づけたらいかがでしょう。昼休みや放課後の時間帯に非常勤職員を配置することで、子どもたちがたくさんの本に親しむ機会を広げることができます。そして、学校以外の場所にも1カ所書庫を確保する。この書庫は改善センター図書室にできるだけ近いところがよいと思います。
まず、この大枠の方向をつくることがスタートだと思いますが、いかがでしょう。ほかのよい案を検討されておられましたら、あわせてお願いします。
教 育 長 現状といたしまして、中井の子どもたちの読書活動を推進するということを中心に、正直、そちらのほうにも力を入れながら、今現在、ボランティアの方を含めて力をおかりしながら進めております。実態としましては、全国的な傾向なんですけれども、特に子どもの読書をする時間、小学生ですと、資料だと1日6分、中学生ですと9分、これは平成29年10月20日からほぼ1週間のデータなんです。
私たちは、学校と、あるいは園と協力しながら、まずは本に親しむ、本の楽しさ、そちらのほうにも重点を置いて、今現在、取り組んでおります。その延長上に、やはり町民の方の読書の身近な機会、これはつくらなければいけないと。具体的な施策等につきましては今後検討していきたいと考えております。以上です。
私たちは、学校と、あるいは園と協力しながら、まずは本に親しむ、本の楽しさ、そちらのほうにも重点を置いて、今現在、取り組んでおります。その延長上に、やはり町民の方の読書の身近な機会、これはつくらなければいけないと。具体的な施策等につきましては今後検討していきたいと考えております。以上です。
尾 尻 孝 和 ぜひ大枠の方向を検討することがまず最初に必要だと思います。改善センターと井ノ口公民館、2つの図書室には図書館司書が対応するフロント機能を持たせ、学校図書室も含め5つの図書室に検索用パソコンを配備する。中井町の住民、また中井で働いている人たちも、自分のパソコンやスマホで、図書館ホームページを通じて、5つの図書室の蔵書検索や予約ができる。予約した本は、翌日ないし翌々日には希望する図書室で受け取り、また返却もできると。もちろん誰もが、改善センターや井ノ口公民館、開架式の書棚から自由に選び、その場で読むことも借りることもできます。学校図書室での利用は児童・生徒、教職員に限られますが、5つの図書室のどの本でも、希望する図書室で受け取り、返却ができるようにしたらいかがでしょう。
それぞれの図書室に同じ本をそろえる必要はないと思います。改善センターと井ノ口公民館図書室のスペースは限られています。限られていますが、車椅子でも閲覧できるよう、ゆとりを持った書庫の配置が必要ですし、部屋の改造も必要だと思います。
並べられる本の数、これは当然限られてきますが、ほかの図書室、それから閉架図書も含め、検索し、予約することで、誰もが自由に5万の中井町の蔵書に接することができるようになります。5つの図書室、さらにこども園や子育て支援センターに配備した図書も含め、全体をネットワークで結び、システム化した、小さな町の小さな図書館、こういう方向はいかがでしょう。
それぞれの図書室に同じ本をそろえる必要はないと思います。改善センターと井ノ口公民館図書室のスペースは限られています。限られていますが、車椅子でも閲覧できるよう、ゆとりを持った書庫の配置が必要ですし、部屋の改造も必要だと思います。
並べられる本の数、これは当然限られてきますが、ほかの図書室、それから閉架図書も含め、検索し、予約することで、誰もが自由に5万の中井町の蔵書に接することができるようになります。5つの図書室、さらにこども園や子育て支援センターに配備した図書も含め、全体をネットワークで結び、システム化した、小さな町の小さな図書館、こういう方向はいかがでしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。とりあえず、まず学校はちょっと置いておいて、改善センター・公民館の充実を図っていきたいと思います。学校については学校の児童・生徒が中心となって使う場所と認識しておりますので、とりあえずは、今、改善センター・公民館のほうを検討してまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。以上です。
尾 尻 孝 和 一番の鍵になるのは5万の蔵書をどこに置くかという問題なんですね。今の2つの図書室ではとてもおさまり切れません。これらを進める上で、もう一つ大きな鍵になるのが、図書の検索、予約、それから貸し出しから返却まで、コンピューターとネットを利用したシステム化、蔵書管理のシステム化が必要だと考えます。
中井町の、この2つの図書室、その蔵書の一定部数には既にバーコードがつけらえています。担当の方の努力で、10年以上前から、一冊ずつ、その本ごとのバーコードがつけられてきました。今、図書館と言えば、コンピューターとネットを利用したシステム、これが普通のことになっています。中井の図書館も当然そうなっていく、そのように展望されて、担当の方の大変な努力が重ねられてきたわけです。
伺います。現在、2つの図書室の蔵書、どのぐらいバーコードづけが終わっているでしょう。あわせ、県下の市町村図書館、全32市町村で、電算システム化されていないところはどこでしょう。
中井町の、この2つの図書室、その蔵書の一定部数には既にバーコードがつけらえています。担当の方の努力で、10年以上前から、一冊ずつ、その本ごとのバーコードがつけられてきました。今、図書館と言えば、コンピューターとネットを利用したシステム、これが普通のことになっています。中井の図書館も当然そうなっていく、そのように展望されて、担当の方の大変な努力が重ねられてきたわけです。
伺います。現在、2つの図書室の蔵書、どのぐらいバーコードづけが終わっているでしょう。あわせ、県下の市町村図書館、全32市町村で、電算システム化されていないところはどこでしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。バーコード添付の冊数なんですけれども、改善センター・公民館ともに約5割、半分の蔵書についてはバーコードがついております。改善センターのほうはおよそ1万2,000冊、公民館1万4,000冊程度の本についております。
それから、今言われたシステムが入っていない市町村はどの程度かということですが、本町だけでございます。以上です。
それから、今言われたシステムが入っていない市町村はどの程度かということですが、本町だけでございます。以上です。
尾 尻 孝 和 担当の努力の積み重ねで、半分まではバーコードが既につけられていると。電算システム化されていないのは、県下では中井町だけにもうなってしまったと、こういうことです。蔵書は8万冊あります。十分なんですよ。これをいかに町民の皆さんが活用しやすくするか、これが大事なポイントになると思います。
KL-NET、正式名称を神奈川県図書館情報ネットワーク、これがあります。県内の公共図書館の蔵書を1回の検索で調べることができて、他の市町村図書館の本を借りることができる、そういうシステムです。県下の多くの市町村が、このKL-NETに参加しています。しかし、中井町の図書室で掲載されているのは井ノ口公民館図書室だけ、しかも、図書検索しても、これこれの本が井ノ口公民館図書室に蔵書としてありますと、そこまでです。ほかの市町村の図書館の蔵書は、そこからさらに予約へと進むことが、このネットでできます。井ノ口公民館図書室の蔵書、何冊の本がこのKL-NETにデータとして提出されているのでしょう。
KL-NET、正式名称を神奈川県図書館情報ネットワーク、これがあります。県内の公共図書館の蔵書を1回の検索で調べることができて、他の市町村図書館の本を借りることができる、そういうシステムです。県下の多くの市町村が、このKL-NETに参加しています。しかし、中井町の図書室で掲載されているのは井ノ口公民館図書室だけ、しかも、図書検索しても、これこれの本が井ノ口公民館図書室に蔵書としてありますと、そこまでです。ほかの市町村の図書館の蔵書は、そこからさらに予約へと進むことが、このネットでできます。井ノ口公民館図書室の蔵書、何冊の本がこのKL-NETにデータとして提出されているのでしょう。
生涯学習課長 お答えします。半年に1回報告するので、最新のものですと、平成29年12月1日現在なんですが、およそ7,800冊が登録されてございます。以上です。
尾 尻 孝 和 井ノ口公民館の蔵書が約3万冊ですので、3割に満たない登録にとどまっているということだと思います。しかもシステム化されていないため、このKL-NETで検索しても、借りるには井ノ口公民館まで足を運ばなければなりません。公民館に行ってみたら貸し出し中、こういうことすら起こり得ます。中井町の現在の図書室に関して言えば、このKL-NETは役に立たない、これが実態です。コンピューターとネットを利用したシステム化、すぐにでも取り組むべきだと考えますが、いかがでしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。議員先ほどから言われている内容については、当然のことながら、認識してございます。その電算化に向けては、費用も当然かかるわけで、財政的な負担もかかるということで、その辺については今後検証してまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。以上です。
尾 尻 孝 和 今後検討していきたいということですが、ほかの図書館を見てみましても、社会の変化に沿って、多くの図書館がDVDですとかCD、こういった視聴覚資料もそろえて貸し出しサービスに取り組んでいます。中井町でのこのサービスに取り組むことで町民の要望に応えることになりますし、町民の図書館利用は一層進むのではないかと思いますが、この辺の検討はいかがでしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。確かに議員言われるように、図書室にDVDがあれば、DVDを借りに来たお子さんですとか、ついでに本を借りていこうというような形にはなろうかと思います。ご提案される内容は十分理解するところなんですけれども、先ほども言いましたように財政的な問題もございますので、今後検討をさせていただきたいと思います。以上でございます。
尾 尻 孝 和 いろいろ調べてみましたら、真鶴図書館が、利用状況のデータ、これを公表していました。その中で、真鶴図書館の本を借りた人の人数、これを年齢別に集計したものがあります。それによると、60歳以上が50%、半数を占めています。恐らく中井町でも似たような割合ではないかと思います。高齢の皆さんの状況、要望に応える対応、これが求められると思いますが、これについて今まで検討されてこと、ありますでしょうか。
生涯学習課長 お答えいたします。確かに日中、あそこの事務室にいますと、日中はお年寄りの方が結構ご来場いただいて、本を借りたり、読んでいたりとか、そういう光景はよく目にします。確かにそういった方が、要望で、例えばこんな本はないのかとか、こういう本は置いてありますか、貸し出しですかとか、そういうこともありまして、それに応じてリクエストに応えたり、なければ先ほど言いましたKL-NETを通してほかの市町村に求めたり、そういうことはやってございます。
あと、その高齢者の、今の現状で言いますと、そういうような状況の中で活動のほうはさせていただいておりますが、今後、そういう高齢者に配慮した図書の充実も図っていく必要があるのかなと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。以上でございます。
あと、その高齢者の、今の現状で言いますと、そういうような状況の中で活動のほうはさせていただいておりますが、今後、そういう高齢者に配慮した図書の充実も図っていく必要があるのかなと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。以上でございます。
尾 尻 孝 和 電算システム化する流れを検討する中で、高齢の方はなかなかパソコンを使えないというような方も多くなるかと思います。対応できる対策として、電話での予約受付、これに取り組んだらいかがかと思います。ネットを使える環境にない方、今話しましたように、高齢になるほど多くなります。パソコンやスマホを使う環境のない方を対象に、蔵書のリストを配布して、そのリストを見ながら電話で本やDVDなどを予約する。蔵書を1冊のリストにまとめるというのは難しいと思います。幾つかの分類別リストを作成して希望者に配布する、リスト作成後の購入した書籍や除籍した書籍、これは一定期間で変動分を追加リストとして発行するようにする、こういう取り組みはいかがでしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。まず蔵書が、先ほども言いましたように、改善センターだけでも2万5,000冊ございます。その2万5,000冊の中のリストをつくるというのも、かなりの時間を要するのかなと思われます。目録はあるんですが、そういった一覧、リスト的なものをつくって対応できるのかどうかというのは今後検討させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
尾 尻 孝 和 町民の皆さんどなたにも図書館を利用していただくという上で、図書館になかなか足を運べないという方もおられます。とりわけ介護を受けているような皆さん、福祉や介護サービスを受けている皆さんを対象にした、予約した本の受け取りをデイサービスセンターに指定すること、あるいは訪問介護職員を通して受け取れるように、こういうことはできないでしょうか。図書館のスタッフが予約された本を町内の福祉・介護の事業所に届け、これをデイサービスの事務所でお渡しする、あるいは訪問介護のときにお届けし、回収する、こういったことは介護保険サービスには含まれないでしょうか。または、あえて介護保険としなくても、事業所で対応していただける範囲とはならないでしょうか、いかがでしょう。
健 康 課 長 お答えさせていただきます。介護サービスとしては、現状、難しいというふうに認識をさせていただいております。今のお話ですと、なかなか課題も、今、多いのかなと思っています。今、現行、町のヘルパーサービス事業等も行っておりますので、そういった形の中で利用できるかどうかというところは検討の余地があるかと思っております。以上です。
尾 尻 孝 和 ぜひ検討していただければと思います。
5つの図書室、まあ、小学校と、それから中学をどうするかという問題もあるかと思いますが、システム化した小さな町の小さな図書館として、これを支える職員の体制、これがどうしても必要になります。二宮の図書館は、現在、3人の司書が専任職員で、それに20人の非常勤職員と、こういう体制です。松田の図書館は、1人の司書が専任職員、6人の非常勤職員です。真鶴図書館も、1人の司書が専任職員、3人の非常勤職員と、こういう体制です。中井の図書室の、ことし4月からの体制、先ほど一部お話しがありましたが、どのようなものでしょう。
5つの図書室、まあ、小学校と、それから中学をどうするかという問題もあるかと思いますが、システム化した小さな町の小さな図書館として、これを支える職員の体制、これがどうしても必要になります。二宮の図書館は、現在、3人の司書が専任職員で、それに20人の非常勤職員と、こういう体制です。松田の図書館は、1人の司書が専任職員、6人の非常勤職員です。真鶴図書館も、1人の司書が専任職員、3人の非常勤職員と、こういう体制です。中井の図書室の、ことし4月からの体制、先ほど一部お話しがありましたが、どのようなものでしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。司書につきましては、先ほどお答えさせていただいたとおり、改善センターにおきまして週に1回、非常勤の司書を配置してございます。以上でございます。
尾 尻 孝 和 中井町の図書室について言いますと、2人の図書館司書の方が、非常勤職員として、それぞれ週に2日ずつ勤務されています。町民が図書室に行ったとき、図書館司書が勤務しており、対応してもらえる、それは、改善センターでは週に1日、井ノ口公民館も1週間に半日ずつ2日だけ、あと、小中学校やこども園、これはいずれも週に半日だけ、この司書の方が行かれています。これが現状です。
システム化した図書館として機能するには、改善センターと井ノ口公民館の図書室には、常時、図書館司書がいる体制が必要になります。学校図書室は、非常勤職員など、せめて放課後は対応できるようにされたらいいと思います。各図書室の間で本や資料を移動する人も必要になります。文科省の図書館の設置及び運営上の望ましい基準、この示す人員に遠く及ばないにしても、松田や真鶴町の水準の体制を確保することで、システム化した小さな図書館は十分可能ではないかと考えますが、いかがでしょう。
システム化した図書館として機能するには、改善センターと井ノ口公民館の図書室には、常時、図書館司書がいる体制が必要になります。学校図書室は、非常勤職員など、せめて放課後は対応できるようにされたらいいと思います。各図書室の間で本や資料を移動する人も必要になります。文科省の図書館の設置及び運営上の望ましい基準、この示す人員に遠く及ばないにしても、松田や真鶴町の水準の体制を確保することで、システム化した小さな図書館は十分可能ではないかと考えますが、いかがでしょう。
生涯学習課長 お答えいたします。議員おっしゃるとおりだと思います。ただ、やはり先ほどもちょっとお話ししましたが、財政的なこともございますので、今後は再度検証させていただきたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
尾 尻 孝 和 町長に伺いたいと思います。県内32市町村の図書館で電算システム化していないのはついに中井町だけになりました。今まで生涯学習施設建設の中に電算システム化した図書館を位置づけておりました。それゆれの先延ばし、おくれであるとは思いますが、このおくれの原因、町長、ほかに理由があるとお考えでしょうか。
町 長 今、議員おっしゃるとおり、生涯学習センターのときに同時にという考えはありました。そういった部分が一番最大限のあれだと思います。こういった中で、金額ベースは言われたことはあります。それを即に、はい、今年度、30年度というわけにもいかなかったので今の状態になっておりますので、この辺を含めて、やっぱり予算との絡み、神奈川県内中井町だけということは、今、認識はしておりますけれども、そうした面ではできるだけ早目に進めていきたいなとは思いますけれども、一応財政との絡みを含めてということでご理解していただきたいと思います。
尾 尻 孝 和 生涯学習施設の建設に伴って、その中に位置づけるということで進められてきたわけですが、少なくとも、この生涯学習センター建設、当面なくなったわけです。現在の図書室を活用した電算システム化、こちらにスタンスを変えて直ちに取り組むということは、町長、いかがでしょう。
町 長 そうした中、改善センターの今後のあり方ということも含めて、その辺を含めた形ですから、もう少しその辺は検討させていただきたいと思います。
尾 尻 孝 和 ほかの県内市町村と比べても遜色のない蔵書が中井町にはあります。町民に活用されていない、ここが一番の課題になっているわけです。いつまでも今のままの図書室というわけにはいかないと思います。
システム化した小さな図書館、町民が親しみ、愛される図書館、電話での予約や配本サービスなど、小さな町の図書館だからこそ取り組めるサービスもあると考えます。新たに建物を建設しなくても、たくさんの町民に利用され、町民の暮らしに溶け込んだ図書館、これは可能だと考えます。この構想、町長はどのような構想をお持ちでしょうか。そして、それに向けてどのような取り組みを始められるおつもりか、いかがでしょう。
システム化した小さな図書館、町民が親しみ、愛される図書館、電話での予約や配本サービスなど、小さな町の図書館だからこそ取り組めるサービスもあると考えます。新たに建物を建設しなくても、たくさんの町民に利用され、町民の暮らしに溶け込んだ図書館、これは可能だと考えます。この構想、町長はどのような構想をお持ちでしょうか。そして、それに向けてどのような取り組みを始められるおつもりか、いかがでしょう。
町 長 たしかにそれだけという形には進めないと思います。個別計画はありますね、改善センターを含めた形の。その辺の部分を含めて考えていきたいというふうに思っていますので、ご理解していただきたいと思います。
尾 尻 孝 和 ぜひことしからでも検討に入っていただいて、来年度には予算の裏づけも確保しながら進められると、そういうテンポで進めていただきたいと、このことを求めて質問を終わります。
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