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2021年1月21日木曜日

2020年12月議事録 小学校給食無料化 中井町役場入口バスターミナルのトイレ改修

 2020年4月から中学校給食無料化がスタートしました。町の財政状況など示しつつ、小学校給食も無料化するよう求めました。

 「中井町役場入口バスターミナルのトイレが汚すぎます」との中学生の声を紹介し、改修を求めました。

尾 尻 孝 和  7番、尾尻孝和です。

 日本共産党の議員として2問伺います。

 「(1)中井町役場入口バスターミナル公衆トイレ改修の経過と課題、役場周辺整備の検討との関連で今後の対応は」。

 中井町役場入口バスターミナル公衆トイレは、昔ながらの汲み取り式トイレのままで、男性用は仕切りがなく使いづらく、男女共用の2つのトイレは、「最近、あそこを利用した」という声を聞くことはありません。

 2009年度予算に汲み取り式の撤去費用、合併浄化槽も含めた水洗トイレ設置の関係経費が盛られました。しかし、その年の12月、「地権者の同意が得られず」に、関係経費1,622万6千円が減額補正されました。

 東京オリンピックのころ、半世紀以上前に設置されたとされるこのトイレは現在まで改修されることなく、シルバー人材センターに委託した2週間に1回の清掃と、3か月に1回ほどのペースで汲み取りをおこなっている現状で、一刻も早い改修が求められます。

 1、2009年以降11年がたっています。その間、地権者との話し合いはどの程度もたれたのか。その内容は。

 2、役場周辺整備の検討との関連で、現地改修をあきらめ、先送りされていないか。

 「(2)第六次中井町総合計画後期基本計画(案)で小学校給食無償化を目標に掲げたが、その取り組みをどのように考えているか」。

 後期基本計画の基本目標に結びつく個別目標値として、小学校給食費自己負担額0円(3,800円/人)をかかげ、期待される効果として「快適に子育てができる町づくりの促進」をあげられています。

 この課題の性質からして、その実施は5年間で徐々にということでなく、5年間のうち、ある年度から実施になると思われます。先の定例会で「具体的な実施期間につきましては、他の施策の取組や財政状況を見ながら判断させていただいて、取り組んでいきたい」とのことでした。

 この「他の施策の取組や財政状況」の判断とその関連について伺います。

 1、新型コロナウイルス感染症は今年度の財政収支にどのような影響を及ぼしているか。

 2、同じく、来年度財政収支にどのような影響が見込まれるか。

 3、役場周辺整備については、「インターチェンジ周辺を中心とした企業誘致施策等の効果や時期を測りつつ、将来的な可能性を模索していく」とされ、早くても第六次総合計画後期基本計画期間後の検討になると思われます。来年度から5年間の後期基本計画期間中、一般会計から数億円単位の支出を必要とする新規施策として、どのようなものを想定されているか。以上、伺います。

町     長  7番、尾尻議員の1問目、「中井町役場入口バスターミナルの公衆トイレ改修の経過と課題、役場周辺整備の検討と関連で今後の対応は」のご質問にお答えいたします。

 なお、議員ご質問の1点目、2点目においては、関連性がございますのでまとめてお答えさせていただきます。

 中井町役場入口バスターミナルの公衆トイレについては、昭和49年度に改修工事が実施されたものの、水洗化されていない施設ということで、衛生面等において問題があると認識しております。

 現在、トイレの清掃を2週間に1回の頻度で実施するとともに、1か月に1回のくみ取り作業を、それぞれ民間業者に委託しながら維持管理に努めているところです。

 町では過去に、「ふれあいと交流の里づくり事業」ということで、中央公園を主体とした散策路整備の実施に合わせ、比奈窪バス停トイレ整備をバス事業者と協議しながら計画を進めておりましたが、地権者との関係や認識の相違などにより、同意が得られなかったこと、また、地権者の意向等もあり未更新のままの状態で今日まで来ております。

 そうした中、ご指摘のトイレ改修については、町としても何らかの対応を考えなければならないと十分認識しており、第六次中井町総合計画後期基本計画や中井町都市マスタープランにおいても、拠点整備の1つとして「役場周辺の土地利用」を掲げておりますので、公衆トイレやバスターミナルなども含め、いろいろな角度より検討を進めながら、総合的に判断して対応していかなければならないと考えております。

 いずれにいたしましても、利用者の利便性等を考慮しながら、バス事業者も含め、どのように取り組んでいくべきか、しっかり見極め判断してまいりますので、ご理解いただきたいと思います。

 次に、2問目のご質問、「第六次中井町総合計画後期基本計画(案)で小学校給食無償化を目標に掲げたが、その取り組みをどのように考えているか」についてお答えいたします。

 1点目については、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、特別定額給付金給付事業など、国が進める緊急経済対策に加え、町民の生活や地域経済を下支えしていくため、町独自の緊急支援策を展開しております。これらの対策に伴う財政需要の増大及びその財源については、今年度の補正予算において予算措置をさせていただいており、今後も新型コロナウイルス感染症の拡大の状況により追加的な財政需要が生じた場合には、適切に対応してまいりたいと考えております。

 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響による財政需要の増大が予算総額を押し上げる特殊要因となり、一般会計の現計予算総額は52億円を超える規模となっております。新型コロナウイルス感染症対策等に伴う追加的な財政需要については、国・県支出金の活用を図るとともに、自主財源の大宗をなす町税が当初予算額を上まわる見込みであることから、現時点では昨年度と同水準程度の実質単年度収支は確保できるものと見込んでおります。

 2点目についてですが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う社会経済活動の縮小による企業の業績悪化や個人所得の減少などが本町においても歳入面での影響として顕在化してくるものと考えております。令和3年度予算編成に先立って、総合計画実施計画のヒアリングを実施いたしましたが、町税については税制改正や評価替えによる影響に加えて、個人町民税及び法人町民税で、それぞれ景気後退に伴う減収が見込まれるほか、地方消費税交付金など各種交付金についても増収を見込むことは困難な状況であると判断しております。

 一方、歳出面では、扶助費や社会保障費、公共施設、インフラの老朽化に伴う長寿命化対策関係経費などの財政需要の増加要因に加え、新型コロナウイルス感染症が与える影響の長期化への対応、さらにはウイズコロナ、ポストコロナに向けた事業展開にも取り組んでいく必要があると考えています。

 こうした状況を踏まえ、令和3年度の当初予算編成においては、令和2年度の財政収支を見込みつつ、財政調整基金からの繰入れなどにより適切に対応してまいりたいと考えております。

 次に、3点目については、総合計画後期基本計画の計画期間である令和3年度から令和7年度を対象として実施した総合計画実施計画ヒアリングにおいては、特別会計、企業会計への繰出金、負担金や他団体への事務委託料、児童手当や障害者自立支援事業などの経常的な内容を除き、1億円以上の事業費を想定している事業については、今年度から実施しております厳島湿生公園の木道改修事業、インターチェンジ周辺土地利用推進事業の2次事業です。新規事業に限定しますと1億円を超える事業費については現時点で想定しているものはございません。以上でございます。

尾 尻 孝 和  先日、私、中井町役場入口バスターミナルの公衆トイレについて、中井中学校の生徒さんから意見をいただきました。こういうのです。トイレが汚過ぎます。もう昭和じゃありません。令和です。水洗に直してほしいですと、こういった意見でした。

 私も男性用トイレを利用してみましたが、この議場で具体的な言葉に出すのははばかられる、そういった状態です。町長は、このトイレ、利用されたことがありますでしょうか。利用されたとすると、いつ頃のことで、そのときの印象、いかがでしょう。

町     長  利用したことはありますけど、相当前ですね。議員になりたてだった頃かもしれません、一番新しいのは。以上です。

尾 尻 孝 和  このバスターミナルにつながるバス路線の幾つかは既に廃止され、現在残っている路線のバス本数も少なくなっております。とはいえ、中井町で唯一のバスターミナルで、名称も中井町役場入口です。小田急線で秦野駅から、あるいは東海道線で二宮駅からバスに乗り換え、初めて中井町役場に来られた方がバスを降りてこのトイレを利用されたら、中井町の最初の印象、どのようなものになるでしょう。何より毎日このターミナルを利用されている皆さんの中井町への印象、まあ、こんなもんだと、それでよいわけがありません。

 高齢の方が我慢しなくても、また、若い女性でも利用したくなる公衆トイレへの改修、急がれるのではないでしょうか。町長もきれいなトイレにしたい、その思いは強いのではないでしょうか、いかがでしょう。

町     長  そういう思いはあります。以上です。

尾 尻 孝 和  思いはあると、思いはあってもそうできない事情もあるということかと思います。

 このバスターミナル、土地所有者から神奈川中央交通が借り、その外れの部分に中井町が公衆トイレを設置し、町が管理してきました。

 2009年に改修しようとしたとき、神奈中と地権者の間で合意が得られず取りやめになったわけですが、そのときの話合い、どのように持たれ、話合いの内容と不一致となったのは当時どのようなことだったでしょう。

副  町  長  町長の答弁にもございますように、町としては、交流人口等を増やすため、「ふれあいと交流の里づくり事業」ということで展開をした中で、今、議員のほうからお話ありましたように、外から来た人が降りたときの、まずはそういう印象をしっかり見せるんだということで町もトイレの改修工事の計上をさせていただきました。そのときには地権者の意向の中で、何回か交渉させていただいたんですが、トイレの改修は駄目だということで、強い向こうからの、地主からの指示がございまして、結果として予算としての執行ができなかったということでございます。

 その後の経過については、あそこに今のバス停のターミナルが移転する経緯の中では、過去の状況等、議員のほうもご承知かと思いますが、もともとはバスターミナルではなくて、比奈窪の交差点の中にバスの中継施設があったのが、バスの需要が増えたことの関係を踏まえて今の場所にバスの拠点としての整備がされたということです。

 その中で、私のほうも初期のことは分かりませんが、それも一体の中で、当時、設置は神奈中がしたのか、町がしたのかということは十分承知はできてございませんが、その後の中で、昭和49年ですか、その頃、時の中で改修をしようということの中で、建物の老朽化等を踏まえて改修をしたということで、時の時代の中では水洗化という流れまでは至らなかったということが現在の状況でございます。

 ご承知のように、時代の流れを見ますと、時代に合った取組というものは十分していかなきゃいけない。また、先ほどもお話がありましたように、町としても、やはり交流人口と関係人口をやる中では、当然のことながら、公共交通の利用というものも十分意識をしていかなきゃいけないということは認識をしております。その中で、やはり改めて町としての対応もしていかなきゃいけないというふうには認識はしているところでございます。

尾 尻 孝 和  2009年、地権者の強い意思でまかりならんというお話でした。

 一昨年でしょうか、あるいは昨年でしょうか、貸借契約の期限が迫る中で、町、地権者、神奈中の3者間、それぞれ協議が行われ、貸借契約の継続が合意されたと聞いています。このときの協議はどのように持たれ、どのような内容が論議され、貸借契約継続の合意内容はどういったものだったのか。併せ、この協議に際してトイレの改修は話し合われたのでしょうか、いかがでしょう。

副  町  長  私が直接地主と交渉したわけではございませんが、担当からの報告等の中では、神奈中が、あそこの土地の賃貸借契約しているのが期限が来てしまったということの中で、今後どうしていけばいいのかということで、公共交通という視点の中で、町との協議の中で、今後の対応等を検討させていただきました。

 そうした中で、地権者のほうも、利用のほうは時代の流れで仕方ありませんということで、バスターミナルのところは現況の中での更新ができたということです。過程の中では絶対にバスターミナルも移転してもらうんだというようなことが過去に何回かございまして、なかなか難しい面があったんですが、結果としてはそういう合意をいただいた。

 その中で、トイレの話は、町としては具体的なものとしてのお話はできる状況はなかったというか、具体的なものとしての話は、過去の件が若干ありましたので、そこまでいって、結果としてバス停の在り方まで及ぶと、これがまた課題になりますので、その辺は控えさせてもらった経緯がございます。

 いずれにしましても、利用者から見れば全体の中で見えていることでございますので、その辺は、やはり改めて行政もどうしていいのかという取組の仕方を考えていかなきゃいけないということは十分認識しているところでございます。

尾 尻 孝 和  町のほうから相手の地権者の意向もはばかりというか、考えて、トイレの改修、これについては積極的に働きかけることについては行わなかったという今お話でした。

 このバスターミナルを作り替える場合、現在のようなバックして入れ替える形式、これでは現時点では許可されない、ロータリー形式にしなければならないというふうに伺いました。

 将来の役場周辺整備事業を検討する中には、バスターミナルの移設も含まれるものと思われます。現在地に合併浄化槽を設置し、きれいな水洗式トイレに作り替えても、地権者に土地返還を求められたとき、あるいは役場周辺整備を行おうとしたとき、きれいになったトイレを取り壊さなければならなくなってしまう。今はとにかく目をつぶって、あと5年から10年くらい、今のトイレのままで我慢してもらうしかない、そういった判断もあって、あえてトイレ改修の話を積極的に持ち出すということは行われなかったのかと思いますが、いかがでしょう。

副  町  長  ご指摘の件もあったのは事実でございますが、結果として、やはり神奈中、公共交通であるバス路線を町としてどう扱っていくのかという視点が重要でございましたので、まずはそちらを優先したというのが今回の経緯でございます。

 これから先の中で、ご指摘のように、バスターミナルの在り方、それから、公共交通の在り方というのは大きな流れの中で分岐点に差しかかっている面でございます。それらを踏まえた中では、やはり必要な路線としての確保をしていかなければいけないというのは十分承知をしておりますので、これらを踏まえたときに、役場、公共施設等々の拠点する中では、バスの名称も変えたことを踏まえると、これらの在り方というのは、やはり計画の中でしっかり向き合っていかなければいけないと思っています。

 そうした中では、今のところでやるのはちょっと課題もあるのかなというふうに思っています。これらを踏まえた中で、やはり役場周辺の土地利用をどう、それらも取り組んでいくのかという視点の中でしっかり向き合っていかなきゃならない。それの時期が延びるから今のままでいいということの認識は、置き去りにするということは、町としても、それはやはり利用者の面から、あるいは町の顔として課題が残りますので、それが今の時代に、言葉として適切かどうか分かりませんが、今いろいろな施設が、仮設においても進化している状況でございますので、そういったものが、例えば、今の取組の中でできて、管理もできるというのも1つの視野に入れつつ、あるべき姿を町としても考えていかなきゃいけないというふうに認識はしているところでございます。

尾 尻 孝 和  今お話の中で仮設の話がちょこっと出ました。私も提案したいのですが、現在のトイレを取り壊して、移動式仮設トイレを設置されてはいかがと。地権者との話合いも違ったものになる可能性がありますし、ターミナルに隣接する場所への設置を模索することも考えられます。

 仮設トイレというと、工事現場などに設置されているものを思い浮かべるかもしれませんが、名称は同じでも、4トントラックで移動でき、水道と電気配線があれば、水洗式で温水洗浄便座にエアコンが標準装備されたもの、災害時に高齢者が使いやすく工夫されたもの、床下タンク形式や圧送式屋外タンク形式など、これが仮設トイレかと驚くようなものが今開発されています。

 女性も抵抗なく利用できるきれいなトイレ、高齢者も安心して利用できるトイレ、地権者との関係が問題となる恒久的な浄化槽が設置された水洗トイレではありません。将来的にバスターミナルがほかの場所に設置されたとしても無駄になりません。災害時用のきれいで安心な仮設トイレとしても、また、公衆トイレが必要とされるほかの場所での活用もできます。今まで仮設トイレの検討、されましたでしょうか。

副  町  長  十分な検討ということにはちょっと課題がございますが、今議員からのお話があった件、先ほど私のほうからも答弁させていただいた件、今時代が、技術の革新が大きく進んでいるということを示唆に入れると、そういったものも視野に、何でも浄化槽を設置して、物を作らなきゃいけないということではなくて、一定の期間、そういう導入も視野に入れた取組というのは検討していかなきゃいけないということは十分意識をしておりますので、今後あるべき姿を速やかに検討しながら対応していく必要があるというふうには認識しております。

尾 尻 孝 和  1つ紹介します。

 国交省の技術調査課と日本トイレ研究所というところがありまして、協働で2015年に、建設現場どこでもトイレプロジェクトフォーラムというのが開催されました。ここでは、女性のための建設現場の改善は男性の職場環境の改善につながり、魅力ある建設業につながっていく。現場に女性がいる、いないに関わらず、いつ女性が来てもいいようにという観点で仮設トイレの質を向上することが大切であると、こういったことが論議されています。

 そして、翌2016年、国交省技術調査課は、建設現場に設置する快適トイレ、この標準仕様を発表しました。洋式便座、水洗機能、臭い防止機能、二重ロック機能を標準仕様とし、附属品として、男女別の明確な表示、入り口の目隠し、鏡つきの洗面台、擬音装置、フィッティングボード、臭い逆流防止機能の多重化、室内温度の調整が可能な設備、小物置場、こういったものを示しています。ほかにも、イベント等の仮設トイレ、災害時の仮設トイレなど、様々な分野からの要請を受け、仮設トイレは今驚くような変化を見せております。

 冒頭紹介しました中井中学校の生徒さんの訴え、トイレが汚過ぎます。もう昭和じゃありません。令和です。水洗に直してほしいです。この声に速やかに応えようではありませんか、いかがでしょう。

副  町  長  行政の目線だけではなくて、こういう時代でございますので、利用者の目線等は十分配慮した取組というのは大事なことでございますので、これらを踏まえて、しっかり今できる対応をしていく、また、地主があることでございますので、地権者があるということでございますので、これらのご理解をいただきながら、今できることを取り組むことが大事だということでございますので、その辺を踏まえて、早い段階でこれらの方向性をしっかり明確化して、利用者の利便性、あるいは町の印象をしっかり見ていただくんだということの取組は大事であるというふうに認識しておりますので、改めて、この辺を全体の中でどう向き合うのかということで判断をしながら、でき得る対応を考えていきたいと、このように思っております。

尾 尻 孝 和  この中井町役場入口バスターミナルのトイレ、一刻も早くきれいなトイレとなることを願って、次の小学校給食無償化の質問に移ります。

 まず、今年度から実施されている中学校給食無償化に続いて、来年度からの第六次中井町総合計画後期基本計画(案)の目標に、小学校給食無償化を据えられたこと、これを歓迎します。

 この事業、現在の補助1人月額700円に、さらに3,800円の補助金上乗せが必要になります。上乗せする金額、これは小学生全員で年間幾ら必要になるでしょう。

教 育 課 長  お答えいたします。

 あくまで今年度、令和2年の児童・生徒ベースで試算した形になるんですけども、中学生の給食費全額無償化にする追加費用といたしましては1,600万程度という見込みとなっております。以上です。

尾 尻 孝 和  後期基本計画5年間のいつの時期から実施するか、その判断はほかの施策や財政状況を見ながらということですので、まず、後期基本計画のほかの施策との財政的な関係について伺います。

 今年度予算質疑で、小学校給食無償化実施の判断について、町長は、最終的には予算との判断だと思います。1年限りではないので継続しなくちゃいけない。このように答弁されました。おっしゃるとおりです。1年限りの施策ではありません。小学校、中学校も合わせ、実施するには年間およそ3,300万円かかります。今後20年継続するには累計6億6,000万円の予算が必要になります。例えて言うならば、6億6,000万円の建物、これを全額公債発行し、そして建設し、20年にわたって毎年3,300万円返済していくのと全く同じ予算が必要となる、そういった規模の施策です。

 そういった認識の下で、この施策の実施を後期基本計画期間の目標として掲げられました。そのように判断してよろしいでしょうか。

町     長  後期基本計画の中に入れているということで、第2では、それは基本的には考えているということでご理解していただきたいというふうに思っています。

尾 尻 孝 和  今後、公共施設やインフラの改修、更新が当然必要になります。人口減少による税収の減少もあるでしょう。法人住民税率の引下げによる影響も始まり出しています。そういった長期にわたる財政動向も見据えた上で、後期基本計画を通じ小学校給食も無償化にする、こういった判断をされたと思います。別の言い方をすれば、後期基本計画の後の長期にわたる財政状況の中で小中学校給食は無償でやっていける、こういう判断をされたと思いますが、いかがでしょう。

町     長  トータルについては、財政推計がここで5年間は出たんですけど、要するに、議員の皆様方には3月なるかもしれませんけど、ある面では概算が出ているんですけども、これはコロナによってまた変わる可能性もありますので、そういうことを含め、コロナ中に最後のパブコメまでいったのかな、という形ですので、今おっしゃることについてはそれが正答というか、正解かなというところでございます。

尾 尻 孝 和  この学校給食無償化、長期にわたってやっていこうという判断をされたわけですから、あとは小学校のスタート、これを5年間のいつの時期にするのか、そこの財政判断だと思います。

 小学校給食無償化は年間で1,600万円ほど、この追加予算です。後期基本計画の初年度から始めると5年間で約8,100万円、5年目の最終年度から始めると1,600万円の予算、この差額は約6,500万円程度になるかと思います。4年間6,500万円の出費を防ぐため、後期基本計画の最終年度のスタートにしなければとてもやっていけない。現在の財政状況はそれほどに逼迫しているというふうに見ておられるのでしょうか、いかがでしょう。

町     長  基本的には5年間ずっと厳しい状況では出ております。それが出ている中で、またコロナの関係でどういう影響があるかということもありますので、今の時点では、だから、厳しい状況は変わりないというふうに思っています。

尾 尻 孝 和  厳しい状況だと。この施策、中井町の子育て世代を支えるすばらしい施策だと思います。人口減少が続いて少子高齢化が進行する中、地方自治体としての効果的な対策の1つになります。町長ご自身の町民への公約でもあり、しかも、長期にわたって続けるという判断もされたわけです。ここは先延ばしせず、まず実施、スタートする、その決断をされてはいかがでしょう。

町     長  今決断はしませんけれども、その時期において決断をさせていただきたいと思っています。

尾 尻 孝 和  質問の冒頭、来年度からの後期基本計画期間、5年間の期間中で数億円単位の支出を必要とする新規施策にどのようなものがあるか伺いました。答弁にありました事業との関連で年間1,600万円追加の小学校給食無償化は遅らせる必要があると、この関係ではいかがでしょう。

町     長  そこについては、今現状、これから皆さんから、各課から上がってきた部分について、ヒアリングもその前にはやっていますけれども、最終的に各課から上がってきて、この議会が終わって、来週から副町長査定ということになります。そういうことを含めた形で、その後にそこで判断、まず、時期的には1つの判断かなというところに思います。

尾 尻 孝 和  さらに、財政状況について伺います。

 法人の固定資産税と町民税ですが、今年度予算に対し実際の納入額、どのようになるでしょう。

税務町民課長  お答えいたします。

 今年度予算に対しての固定資産税額の決算見込みということでよろしいでしょうか。

 今年度の当初予算におきましては、土地、家屋、償却合わせまして146,200万円の予算を計上したところなんですけれども、決算につきましては、決算見込みですけれども、151,700万円ということで4,200万円の増という形で見込んでいるところです。以上です。

尾 尻 孝 和  町民税は。

税務町民課長  町民税につきましては、個人住民税が4億6,700万円、法人が3億8,700万円、合わせて8億5,400万円ということで当初予算を見込んでいました。これに対して、決算が個人が5億、法人が4億3,700万円ということで、8,300万円の増ということで決算を見込んでおります。以上です。

尾 尻 孝 和  両方合わせて1億2,500万円の増だということだと思います。ただ、問題は来年度の法人町民税だと思います。来年度予算編成に当たり、事前に納税上位25社に法人住民税と固定資産税のアンケートを行ったその結果、その内容はどのようになっているでしょう。

税務町民課長  お答えいたします。

 毎年、税収見込みを立てるに当たりまして、税収の大勢をなします大手の法人に、法人住民税、法人税に応じて法人町民税もかかってきますので、法人税の動向、あとは、土地家屋はほぼ把握できますので、償却資産についての増減の状況のアンケートを実施している状況になります。

 年度も既に実施しておりまして、法人住民税については、納税額上位25社へアンケートを依頼し、実際のところ12社からしか返ってきていないということでございます。この中で、情報系の事業所以外は軒並み前年対比減収の見込みであるとの回答がありました。

 また、償却資産関係では、納税額上位30社にアンケートをお願いしているんですけれども、やはり返ってきているのは12社ということで、このうち、本年度、具体的に金額数値を返答してきていただけるところがほぼないということで、こちらからもアンケートも分かりやすいように、今年度より、3割以上の増減がありますか、増ですか、減ですかと、そういうような設問にしましたところ、今年度に比べて来年度3割以上の増減があると回答があったところはありませんでした。以上です。

尾 尻 孝 和  今年度予算と比べて来年度の減額、この見込額を、いずれにしても具体的に金額を出さなければいけないと思います。特にコロナ危機の影響がどのように現れてくるか、あるいは、来年度予算編成で法人町民税の税収額、これを幾らに設定されるおつもりか、この辺はいかがでしょう。

税務町民課長  お答えいたします。

 午前中の同僚議員のご質問にもお答えさせていただいたところなんですけれども、法人住民税につきましては、本年度決算ベースで8,000万円のマイナスということで見させていただいております。以上です。

尾 尻 孝 和  今年度、新型コロナウイルスの影響で中止、縮小となった各種イベント、今年度予算で不要となる金額など、幾らになるでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 本年度、コロナの影響でイベント等、中心になりましたので、その費用ということで、補正予算のほうで減額をさせていただいた額という形になりますが、2,1223,000円という形となります。以上です。

尾 尻 孝 和  併せて、新型コロナ対策で中井町が上乗せした金額、11月補正も含めて、この金額は幾らでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 同僚議員のご質問にもありましたけれども、現行、町のほうでは町独自の事業ということで、国の財源等を使わせていただきながら、現計予算額で2億1,500万円の予算総額の中でコロナの対策事業を行ってございます。

 その中で、あくまで今の現行の予算額ベースということでお答えをさせていただきますと、国のコロナの交付金、また、事業の中によっては国庫の補助金ですとか県費の補助金もございます。それらを差し引いた中で、町の現行のいわゆる一般財源というところの中では、6,500万円の町のいわゆる持ち出しというような形で予算のほうについては構成をさせていただいているところでございます。以上です。

尾 尻 孝 和  中井町の新型コロナ対策事業の総額、今お話にありました2億1,499万円、そのうち国の第1次・第2次補正による交付金や補助金、県の補助金も含めて、1億4,981万円、差引きで中井町一般会計からの支出は6,518万円になると、今6,500万円と概数でおっしゃいましたが、こういったお話でした。不用額2,229万円と相殺すると、実際の支出超過が4,288万円になります。

 伺います。5月補正の中小企業等支援予算7,350万円、これが執行された金額と予算に対する現在での割合、どのくらいになっているでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 大変申し訳ございません。現行、数字をちょっと手元に持ってございませんので明確なお答えはできかねます。申し訳ございません。

尾 尻 孝 和  まだかなりの金額が残っているんじゃないかというふうに思うんですね。新型コロナウイルス対策として4,288万円という予算上の差引額、この評価はどのようにされていますでしょう。

 併せ、予算に対し増収が想定される今年度の法人資産税、法人町民税の見込額、これらも含めて、財政上どのように、今年度、判断されておられるでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 先ほどのご質問のところにもご答弁差し上げたとおり、現行、町の一般財源としては予算額ベースで6,500万円、そのうち不用額、または、特別職の期末手当の減額もさせていただいてございますので、その中を差し引くと、概数で言えば約4,000万の持ち出しという形となっています。

 これについては、コロナに対応する事業そのものについては、国の3次の補正の額が定まらない中で、町としては緊急性があるということで判断をさせていただいて、町の中で、いわゆる一般財源を持ち出してもやらせていただきたい事業というところについてを11月で特に補正させていただきました。それらの対応でコロナについては対応していきたいというのが町の方針でございますので、まず、その点についてはご理解をいただきたいと思います。

 また、次年度以降ということなんですけれども、町長のご答弁の中にもありましたように、実質単年度収支においては、税収等が、予算額が伸びているということもございますので、令和元年度と同じ程度の実質単年度収支についてを確保できる見込みでございます。以上です。

尾 尻 孝 和  新型コロナウイルス感染症が収束するのは、効果と安全性が確認されたワクチン、これが世界全域に行き渡ってからとなると思います。現状から見て、来年度もその影響が続くと思われます。来年度予算編成に当たっては、新型コロナ対策を最優先し、先送りできる施策は先送りする、そういった判断は必要だと考えます。

 その場合、その判断の基準は、どの程度の金額で、どのような施策に対しなされるおつもりでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 現行の中では、まだ予算の策定中ということもございますので、このような事業についてを幾ら幾ら削るというところまでについては当然判断に至ってございません。

 また、同僚議員のほうからご質問がございましたけれども、イベント等の事業についても、来年度の予算編成の中では、コロナ対策を十分させさせていただいた上での事業実施ということを考えてございますので、いわゆる事業の規模としては、今年度の当初予算額についての事業のほうについては考えさせていただきたいというふうに考えてございますので、ご理解いただきたいと思います。以上です。

尾 尻 孝 和  今年9月の定例会、同僚議員の小学校給食無償化について、今後5年間で実施されるものと思いますが、いつ頃を予定しているのかと、こういった質問に、ほかの施策の取組や財政状況を見ながら判断させていただいて取り組んでいきたい、このような答弁でした。

 中井町の財政状況、少し長いスパンで見たとき、どうなっているか伺います。

 まず、中井町の一般会計、2012年度末の基金現在高と町債の現在高、それぞれ幾らになっているでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 基金についてが121,5613,000円でございます。これについては土地開発基金については除いてございます。

 また、町債については9億9,252万円についてが2012年度の決算末の現在高でございます。以上です。

尾 尻 孝 和  この一般会計の基金現在高というのは、言ってみれば町の貯金の現在高ですし、町債現在高は町の借金の現在高になると思います。

 この2012年の金額を伺いましたのは、実は、この年度末、2012年度末、初めて町の貯金が借金を上回った年だからです。

 伺います。財政資料が公開されている直近の2018年度末の金額で、神奈川県内、借金を上回る貯金を保有している自治体はありますでしょうか。借金を上回る直近の割合は何倍となっているでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 県が公開している資料に基づいてご回答させていただきたいと思います。

 2018年度末で公債の残高より基金のほうが多い団体については、中井町と清川村の2団体でございます。

 また、基金のほうが上回っている、いわゆる倍率というんでしょうか、については、中井町についてが3.84倍、清川村についてが3.37倍でございます。以上です。

尾 尻 孝 和  2018年度決算で、借金より貯金を多く持っている自治体は県下で2つだけと。しかも、中井町の貯金残高は借金残高の3.8倍、清川村を上回って県下のトップです。中井町と清川村を除いた神奈川県下30の市や町は貯金を上回る借金を抱えています。県内で貯金に対する借金の割合が最も高い自治体、何と貯金の23倍の借金です。中井町がいかにこの面で抜きんでているか。町長、そこのところの認識はお持ちでしょうか。

町     長  その辺については、ある程度分かっております。

 ただ、私は一般会計だけでは判断したくないんですよ。それはやっぱり下水道事業については毎年3億円超ぐらいに繰り出しているわけです。そういった面がゼロであれば今の一般会計だけでいいかもしれませんけど、トータルで中井町全体での判断をしていきたいというふうに思っています。

 それは、今、大概、議員のほうは、ほかの特別会計のほうも含めたらやっぱりその借金はまた多いですよとか言われるかもしれませんけど、町としては、全てが借金は借金だと思いますので、それについては、だから、全体で判断するというのは、いつもその判断で私は考えておるところでございます。その辺はご理解していただきたいと思います。

尾 尻 孝 和  今、町長の答弁ありました。直近のこの23倍の借金を抱えている自治体、それでも何とかやりくりされています。この団体、もちろん財政再建団体ではありませんし、早期健全化段階にも入っていません。

 中井町では、リーマンショック翌年となる2009年度末で、貯金は10億円、借金が19億円、当時、借金超過の額が年々減っていたとはいえ、まだ借金が9億円上回っていました。これが3年後の2012年度末になると、貯金が2億2,000万円ほど超過しました。バブル崩壊の起きた1991年以降の期間で、清川村に続き、神奈川県内2番目に貯金が超過した自治体と、この年、なったわけです。

 翌2013年、平成25年ショックと言われる法人町民税の大幅減収か起きました。年間5億円前後で推移していた法人町民税収が2億2,000万円に落ち込んでしまいました。この年、貯金の前年度残高12億からおよそ3億円を取り崩してしのいだわけです。それでも、この同じ年に借金残高は2億5,000万円減らしています。2013年度末の借金に対する貯金超過は1億7,000万円となっています。

 そこで伺います。

 中井町一般会計の2009年度末と2019年度末、基金現在高と町債現在高、それぞれ幾らになっているでしょうか。2019年度末の基金現在高は、町債現在高の何倍になっていますでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 2009年度においては、基金が108,315万円でございます。町債が198,4115,000円でございます。

 2019年度末につきましては、基金が187,9304,000円、町債についてが3億9,5646,000円ということで、倍率としては4.75倍の基金を保有しているという形となります。以上です。

尾 尻 孝 和  2019年度末時点になりますと、貯金が借金を148,000万円上回って、今話がありました借金の4.75倍の貯金を、昨年度もこれは県下1位です。清川村が横ばいで推移しているのと比べ、中井町は増加傾向も実は突出しています。2009年度末から2019年度末までの10年間、年平均にすると、借金は毎年1億5,800万円減らして、貯金は毎年2億1,000万円積み上げています。借金が少ない、減っていると言われても、それは一般会計で、先ほど話もありました下水道会計には膨大な借金がありますと。

 2009年度末と2019年度末の下水道会計の町債現在高、こちらは幾らになりますでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 2009年度においては457,9937,000円でございます。2019年度においては263,3218,000円でございます。以上です。

尾 尻 孝 和  2019年度末で一般会計の借金が3億9,500万円、このほかに下水道会計で263,000万円の借金が残っていると。確かに金額は大きいです。しかし、私、見るべきは、下水道会計で2009年度からの10年間、年平均にすると1億9,400万円、借金が毎年減っています。この10年間、一方で、一般会計の貯金を毎年2億1,000万円積み上げ、他方で、借金を毎年1億5,800万円減らしつつ、併せて、下水道会計の借金を毎年1億9,400万円減らしています。これら全体で、毎年平均5億6,200万円もの財政改善が進んできました。毎年です。実に、私、すごいことだと思います。

 この間の財政改善、どのように認識されておられるでしょう。

総 務 課 長  お答えいたします。

 特に下水道会計におきましては、町債が減少しているものについては、いわゆる公共施設の管路の整備がだんだんだんだん終わりに近づいてきているというところがあって、起債をする額が減って、その代わり、それよりも、いわゆる従前借りていたものがだんだんだんだん起債の償還が終わってきたというところの結果でございます。当然、下水道事業債が大部分でございますので、そういう意味において、そういうふうな分析をさせていただいているところでございます。

 また、全体的には、一般会計と下水道会計全体との中の財務の改善というところなんですけれども、いわゆる、よく言われる健全財政というところのお話というところと、併せて、起債のほうについても、従前の質疑の中でお答えをさせていただいたと思うんですけれども、何しろ減らせばいいというか、基金であれば積み立てればいいというような考え方は持ち合わせてございませんので、あくまでも適債事業についてを、適正な額を借りた中で事業運営を行っていくというところの考え方でございますので、ご理解いただきたいと思います。以上です。

尾 尻 孝 和  財政改善と言われても、この間、大きな設備投資もなかったし、インフラ投資もなかったと。今後、公共投資の建て替え、インフラの修繕、整備に多額のお金が必要になると見込まれると、こういったことかと思います。確かに、一般会計総額の6割、あるいは7割もの金額をかける事業が行われていたならば、一般会計は即、借金超過になっていたと思います。実際には見送りの判断をされたわけですし、小学校給食の無償化を後期計画の目標に掲げる判断をされたのも、長期の公共施設、インフラ整備を見込んだ上でのことだと思います。

 小学校給食の無償化を後期計画のどの段階で実施するか、財政状況を見てとのことですが、財政状況については、今までるる、私、述べました。年額1,600万円の追加となる執行を3年4年と遅らせるより、スタートする決断をまずされたらいかがでしょう。

町     長  今の数字合わせについては、ある面では分かりましたけれども、そういう面では、決断については、先ほど申したとおり、そこで判断したいというふうに思っています。以上です。

尾 尻 孝 和  毎年黒字を積み上げると、これが民間企業ならすばらしい業績、このように評価されるでしょう。利益を上げることが目的の民間企業にとっては、市場競争に勝つか負けるか、あるいは、競争相手を飲み込むか、反対に飲み込まれるか、こういった激しい競争の中で事業展開しているわけです。

 そのような民間企業とは違って、自治体は黒字を出すことを目的にした組織ではありません。財政を使って町民生活を向上させること、それが役割です。財政収支が黒字を続けている、それも長期にわたって続けているのであれば、それを住民の福祉などに回す、あるいは税金や社会保険料の負担を減らす、この判断が筋というものではないでしょうか、いかがでしょう。

町     長  ずっと黒字というか、ずっとためていきたいという部分でもございませんけれども、でも、それは、だから、一言で言えば、やっぱりトータルで判断したい。それは、公共施設、町民センターの問題も含めて頭には入っておりますので、そういうことを含めてトータルで判断していきたい。今おっしゃった住民福祉、住民に対しての還元というか、それは当然だと思います。来年度については、一番気にかかっているのはやっぱりコロナなんですね。コロナが今年度中に収束すればまた話は別ですけれども、そういった面を含めて判断をさせていただきたいと思っています。

尾 尻 孝 和  長期の財政見積りについては、5年後の各種インフラ整備、施設整備、あるいは周辺整備等々見込んだ上で、この給食無償化についてはやっていくという決断をされたわけです。コロナの影響がどうなのかという問題、当然これも考えなければならないと思います。それらを総合的に見た上で、今、決断の時期ではないかと私は考えます。新型コロナウイルス対策の対応を見ることは当然だと思いますが、学校給食の無償化、中井町の子育て世代を支えるすばらしい施策です。人口減少が続き、少子高齢化が進行する中、地方自治体としての効果的な対策の1つになります。町長ご自身の町民への公約でもあり、しかも、長期にわたって続ける判断もされたわけです。ここは先延ばしせず、速やかに実施されることを再度求め、質問を終わります。


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