12月議会では、 マイナ保険証の利用登録解除、井ノ口の方が歩いて中央公園へ行ける歩道の整備について一般質問しました。
議 長 午前に引き続き、一般質問を行います。
10番、尾尻孝和君。
1、「マイナ保険証利用登録解除手続きの簡素化を」。
「12月2日を過ぎるとマイナ保険証でないとお医者さんにかかれなくなるの?」、このような不安の声が寄せられます。
10月31日に開催された社会保障審議会の医療保険部会で厚生労働省の担当者は「マイナ保険証を持っていなくても、これまで通り医療にかかれると説明する高齢者向けリーフレットやポスターを新たにつくり、医療機関などで周知する」と答えました。
この日示された厚生労働省の資料には「マイナ保険証の利用登録解除について」と題する項目が掲載されています。
登録解除方法として「マイナンバーカードの健康保険利用登録解除の希望者は、加入する医療保険者等に解除申請を行う。申請を受け医療保険者等は資格確認書を交付し、中間サーバーにカードの健康保険証利用登録の解除依頼をする」としています。また、担当者は「10月28日からマイナンバーカードの登録解除を始めた」とも述べました。
しかし、この解除方法が複雑で、自治体によってオンラインで解除申請できるところもあれば、紙の申請書の窓口提出を求めるといったところもあります。
簡素化が求められますが、中井町の対応は。
2、「才戸から野球場駐車場への仮設歩道設置を」。
「中央公園へ車で行く人はいいが、歩いていくのは大変。グリーンテク下の交差点から直接中央公園に行ける歩行者用のつり橋があったらいい」「散歩のコースに、直接行ける歩道をつくれないだろうか」、こういった声。
また、宮原や宮上などから歩いて通う中学生にとって、草が押し出している県道の歩道を歩かず、中学まで歩く時間も短くなります。
才戸交差点先のカーブから等高線に沿って沢まで高低差10メートルを下り、歩行者用の簡易橋を渡り、再び等高線に沿って駐車場まで高低差30メートルを登っていく。道幅1~1.5メートル程度の歩行者用仮設通路であれば、整備の可能性が見えてくるのでは。
この歩道について先の9月定例会において同僚議員から質問され、その時の答弁では「(過去にも、)地形的な高低差、かかる費用を勘案して、整備は難しい」との判断をした、「現状においてもその部分は変わっていない」との話でした。
急こう配の不安定な法面に、コンクリートで固めたしっかりした歩道をつくろうとすると、かなりの費用がかかることになり、技術的にも困難が伴うと思います。しかし、急傾斜の法面には鉄パイプの骨組みと渡り板をつなげるなど、仮設の歩道ならお金もかからず、鉄パイプの手すりで安全確保も可能。検討を。以上、伺います。
町 長 10番、尾尻議員の1問目「マイナ保険証利用登録解除手続きの簡素化を」のご質問にお答えします。
健康保険証につきましては、本年12月2日以降の新規発行が終了となり、本町におきましても制度改正に伴う窓口や電話での問い合わせ対応、町ホームページや広報なかい等により情報発信に努めているところです。
ご質問の、マイナンバーカードの健康保険証利用登録の解除申請手続につきましては、本年10月28日から全国的に順次受付が開始され、本町が医療保険者となる国民健康保険におきましても同日から受付を開始したところです。
マイナンバーカードの健康保険証利用につきましては、登録の際は医療機関窓口やマイナポータル等で各自手続きができる一方、解除手続きの際には医療保険者に対し申請書の提出が必要となるため、町国民健康保険では、現在窓口来庁または郵送での手続きをお願いしているところです。また手続きの利便性の向上を図るためオンライン申請の準備も進めているところです。
引き続き、国・県や関係機関等とも連携を図りながら、制度改正に伴う町民の不安解消に努めていく考えですので、ご理解賜りたいと存じます。
2問目、「才戸から野球場駐車場への仮設歩道設置を」のご質問にお答えします。
才戸交差点から中央公園に至る通路の整備に関しては、過去の議会でも何度かご質問をいただいております。
過去に整備を検討いたしましたが、ご存じのとおり周辺の地形は急峻な山林と深い沢で高低差があり、平場の無い施工条件が非常に悪い場所で、橋はもとより通路を整備するには、樹木の伐採や法面の養生などを始めとした周辺環境の整備をすることから始めなければならず、整備後も安全に通行出来るよう、施設や周囲の維持管理にもかなりの費用を要することから、通路の整備は難しいという判断をしたことを回答しております。
県道歩道における中学生の通学についてもご意見をいただいておりますが、神奈川県では井ノ口トンネルの照明のLED化や、現在施工中の歩道への防護柵設置など、歩行者の安全性の向上に努めており、県道歩道の草刈りなど日常管理においても定期的な実施に取り組むなど、維持保全に配慮いただいている状況です。
ご提案の仮設歩道は、工事などで一時的な通路として設けるものであり、年齢を問わず不特定多数の方が通行することを考えますと、このような急傾斜地で安全を確保するのは非常に難しいことも含め、通路整備の考えはございませんのでご理解願います。
尾 尻 孝 和 まず、中井町での国民健康保険と後期高齢者医療保険加入者それぞれのマイナカード登録率と利用率、9月定例会の答弁では、7月末現在で、国保の登録が56%、利用が12.6%、後期高齢の登録が49.5%、利用が7.4%、こういった報告でした。直近のそれぞれのマイナカード登録率と利用率はどのようになっていますでしょうか。
税務町民課長 お答えします。
マイナ保険証の登録率と利用率につきましては、町が医療保険者となっている国民健康保険のほうの9月現在ということで申し上げますと、被保険者のうち、登録率が59.4%、利用率が17.9%となっております。また、後期高齢者医療につきましては、県の広域連合からの報告では、9月現在で、被保険者のうち、登録率が55.7%、利用率が7.9%となっております。以上です。
尾 尻 孝 和 国保、後期高齢ともに、登録率はほとんど増えていません。利用率も僅かの増加です。いまだに国保加入者、後期高齢加入者の多くが、これまでの紙の保険証を使っておられます。これまでの紙の保険証は12月2日をもって発行されなくなりました。それでも、手持ちの今までの保険証の有効期限までは、その保険証でお医者さんにかかれます。
マイナカードを持っていない方、マイナカードを持っているがカードに健康保険の登録をされていない方、こういった皆さんには、手持ちの保険証の有効期限が過ぎる前に、今までの保険証と同様に、申請しなくても自動的に資格確認書が送られてきます。
名前が「資格確認書」になりますが、これまでの保険証と全く同じサイズ、内容で、病院での利用もこれまでと全く同じです。資格確認書は、銀行口座開設などに際しての身分証明としても使えることになりました。
これから問題になるのは、マイナカードに保険証登録されていても、これまでの紙の保険証を利用されている皆さんです。手持ちの紙の保険証の有効期限は、国保や後期高齢では来年7月末です。このときが過ぎてしまうと、そのときからはマイナ保険証でお医者さんにかからなければならなくなります。その際、どのようなトラブルが予想されるでしょう。これは現在既に起きているトラブルでもありますが、具体的に説明いただけませんでしょうか。
税務町民課長 お答えします。
来年の8月1日から、国民健康保険、後期高齢の方につきましては、現在交付している保険証のほうの有効期限が切れますので、マイナ保険証ないしは資格確認書で医療機関を受けていただくことになります。
マイナ保険証をご利用の方で、今のご質問の内容でいきますと、例えばオンライン資格確認システムのほうでマイナ保険証の読み込みができない等の機械の不具合というのは拭い切れませんので、そういった不具合は生じる可能性があると認識しております。
その代わりに、「資格情報のお知らせ」というものを国のほうでもそれぞれ被保険者に対して交付するというような形になっております。以上です。
尾 尻 孝 和 実際の窓口でどういうことが起きるか、既に起きていることではありますが、例えば、暗証番号を忘れただとか、顔認証がなかなかうまくいかなかったとか、あるいは、持っておられるマイナンバーカードの更新期限が過ぎていたと、様々な問題が既に起きております。
開業医の6割が加入している全国保険医団体連合会が医療機関を対象に行ったアンケート結果、これが10月に発表されました。それによりますと、今年5月以降、約7割の医療機関で、マイナ保険証のオンライン資格認証に関するトラブルが発生しています。
それへの対応では、持ち合わせた紙の保険証で資格確認したというのが8割あり、それにより、資格確認できず患者に10割負担を求めるリスクを少なくできた、こういうことでした。
マイナ保険証の利用率が1割を少し超えた段階で、このような状況です。これから先、医療機関でマイナ保険証保持者のオンライン資格認証が飛躍的に増加していくものと思われます。当然トラブルも増えていくものと思われます。
政府は、マイナ保険証保持者の窓口での資格確認トラブル対策として、新たな資格確認方法を幾つも追加しました。マイナ保険証と暗証番号、またはマイナ保険証と顔認証、これに加え、どのような資格確認手続がされるのでしょうか。
税務町民課長 お答えします。
暗証番号、顔認証等以外での確認の方法ということでお答えします。
現在、マイナポータル等で資格情報の内容が確認できるようにはなっておりますので、そのマイナポータルの画面を提示する、ないしは、またその中でPDFがダウンロードできますので、それを印刷して持っていれば、それで確認することも可能とはなっております。以上です。
尾 尻 孝 和 紹介いただきました。そのほかに、マイナ保険証と、資格情報のお知らせ、これも発行されると思いますので、それと合わせて確認する、あるいはマイナ保険証と、受付窓口で渡してもらう被保険者資格申立書、これにその場で記入して、これで初めて資格確認を行う、あるいは顔認証が難しい場合は、直接職員が顔を見て、マイナカードの写真と比べながら確認をする、こういったような手だてもいいですよということになっているかと思います。
このマイナ保険証保持者の資格確認方法は、全部で8種類にもなるそうです。医療窓口の大混乱は必須、このようにも言われます。マイナ保険証で受診する方にとっても、マイナ保険証のほかに、窓口で提示できるものを持っていかなければならなくなります。マイナカードと暗証番号で資格認証できればいいが、読み取り装置の不具合も起きている。さて何を持っていったらいいだろうと、迷われる方も多いのではないでしょうか。
さらに課題となるのが、要支援者の医療へのアクセスです。例えば特別養護老人ホーム。入所者の多くが、日常生活を1人で送ることが困難な方です。病院には家族の代わりに施設の職員が付き添うことが多く、今までは、多くの施設が健康保険証を預かって対応していました。しかし、多くの施設が、マイナ保険証は預かれない、こういった対応になります。
理由は、原則暗証番号が必要になることや、悪用されると税や年金など保険資格以外の重要な個人情報にアクセスされるおそれがあること、また、緊急で受診が必要なこともあり、管理する職員を限定することは現実的ではない、こういった事情が挙げられています。
厚労省は最近になって、この要支援者のマイナ保険証への対応を変えました。どのような対応になるでしょう。
税務町民課長 お答えします。
通常であれば、マイナ保険証の登録のある方には資格確認書は送らないで、資格情報のお知らせというような対応でありますけれども、要配慮者につきましては、申請をしていただいてという形にはなりますが、マイナ保険証の登録があっても資格確認書を交付するという形に変更されております。以上です。
尾 尻 孝 和 説明のとおりだと思います。健康保険を必要とするのは、病院や薬局だけではありません。鍼灸、整体など、個人で営業されているところを利用される皆さんもおられます。
町のホームページにも、オンライン資格確認等システムが導入されていない医療機関、薬局では引き続き健康保険証が必要になります。このように記載されています。紙の保険証の有効期限の後、マイナ保険証保有者がこれらの医療機関、薬局を利用しようとする場合、資格確認の対応はどのようになるのでしょうか。
税務町民課長 お答えします。
医療機関の窓口でのオンライン資格確認の導入につきましては、令和5年、昨年の4月から義務化にはなっておりますけれども、導入率は確かに100%にはなっておりません。
そういった部分で、先ほども回答、また、議員からもお話がありましたけれども、オンラインで確認できないという形になりますので、資格情報のお知らせであったり、マイナポータルでの画面等の先ほどご紹介のあった8種類の確認方法で医療を受ける形になります。以上です。
尾 尻 孝 和 国保、後期高齢加入者が、転出または転入の場合、あるいは退職による新規加入の場合、マイナ保険証を持っている方と持っていない方の手続、どのような違いになるのでしょう。
税務町民課長 お答えします。
まず、国民健康保険につきましては、転出の場合につきましては、転入先のほうでまた手続等をされますので、特段こちらでの手続はございませんが、転入、また、社保の離脱によって加入というような場合につきましては、手続が必要にはなってきます。
そのときに、マイナ保険証の登録の有無については、加入する側としては特段手続方法には変わりはないんですが、こちらのほうで、保険者側でいろいろ、マイナ保険証の登録があるのかないのか、そういった部分で交付する書類等も変わってきますので、その辺の確認作業に違いが出てくると。
後期高齢につきましては、基本的には年齢到達等で加入する、しないという形にはなってきますので、後期高齢の場合は手続しないケースが多いんですが、転入の場合につきましては、やはり県内であれば、同じ神奈川県の広域連合の中の扱いなので、手続も簡易にはなってきますが、県外であったりすると、いろいろと所得の状況であったりというところの確認作業が生まれてくると。
マイナ保険証の有無で手続が変わるということはなくて、やはり保険者側、こちら側でいろいろ、登録している、していないで確認作業が違ってくるというような認識でおります。以上です。
尾 尻 孝 和 保険者側での様々な対応が必要になってくると。あわせて、加入者のほう、その届出のときに、マイナ保険証を持っている方には、資格情報のお知らせ、これがその場で交付される。そして、マイナ保険証を持っていなかった方には、資格確認書がその場で交付されるということかと思います。これは、どちらの場合も、今の健康保険証と同じで、届出後1週間ほどでそれぞれ郵送されるということでよろしいでしょうか。
税務町民課長 お答えします。
昨日からの法律施行になりまして、昨日から、そういったケースの場合には、そういった対応になると。
それで、1週間程度の期間がかかるわけですけれども、その間に医療にかかりたいという場合には、国保のほうにつきましては、被保険者証明書というのを仮に交付させていただいて、そちらのほうで医療を受けていただくと。後期高齢のほうにつきましては、被保険者受療証、医療を受ける証と書きますけれども、そちらのほうを一時交付して、医療を受けることができるというような形になっております。以上です。
尾 尻 孝 和 今説明ありましたように、届出をして、その日のうちに病院にかかりたいと、どうしてもかからなければいけないというような事情がある場合には、国保の場合は被保険者証明書、それから、後期の場合は受療証、これがそれぞれ交付されて、それを病院の窓口に持っていけば、その日のうちに受診することができると、こういうことかと思います。
手元にあるこれまでの健康保険証の有効期限が切れた後、国保や後期高齢者では来年の7月になるわけですが、来年7月を過ぎた時期に、マイナ保険証を保持されていた方がマイナカードの更新を失念していた場合、対応はどうなるのでしょうか。申請なしに資格確認書が送られてくるのでしょうか。あわせて、マイナカードの有効期限が切れてから、資格確認書が交付されるまでの日にちはどのくらいかかるのでしょうか。
税務町民課長 お答えします。
マイナンバーカードの有効期限、また、電子証明書の有効期限は、5年であったり、10年等ございますけれども、そちらのほうの有効期限が切れても、マイナ保険証としての利用は一応3か月間は延長されるという形になりました。
保険者側としましては、3か月経過したときに、月次のデータのやり取りがあるんですけれども、そのときに、有効期限がこの方は切れたよということで情報が来ますので、その段階で資格確認書を交付させていただくと。
それで、実際にオンライン資格確認のほうで保険証の登録が解除されるのは、おおむね、またその後に解除されるというような流れになってございますので、こちらも、月次の報告を受けて、すぐに郵送で送って、切れ目がないような期間をもって実際利用ができなくなるというような流れになってございます。以上です。
尾 尻 孝 和 切れ目がないように、医療を受けられないということがないように、対応が様々検討されています。マイナ保険証を持っておられる方の中には、こんな面倒ならマイナカード保険証登録を解除して、今までの保険証と同じサイズ、内容の資格確認書をもらいたい、そういった方も当然増えてくると思います。
この解除について、どのような手続で行うか、厚生労働省が10月9日付で都道府県や健康保険組合などに通知をしています。どのような内容でしょうか。
税務町民課長 お答えします。
厚生労働省のほうから、各都道府県であったり、各健康保険組合等宛てに、10月9日付の事務連絡で「マイナ保険証の利用登録解除の運用について」ということで通知が出ております。
その中には手続の流れ等が主に記載されておりまして、1番目には、加入者からの利用登録の解除申請の受付、2番目には、解除申請者に対する資格確認書の交付はこうですよと、3つ目に、保険者側の作業になりますけれども、中間サーバーへの解除申請情報の登録、4つ目に、解除申請者の解除状況の確認、このような形で、解除申請のあった翌月末に最終的に解除の手続ということになりますので、4つ目で最終的に保険者側でその方が確かに解除されたことを確認するという流れの通知となっております。以上です。
尾 尻 孝 和 この解除の申請なんですが、原則書面でということになるかと思います。これは郵送でも受け付けられるのでしょうか。
それから、代理申請。例えば高齢の方で、もうほとんど動けないような方、こういう方の代理申請は可能なのかどうか。その場合、どのような人の、どういった手続が必要になるのか、説明いただけないでしょうか。
税務町民課長 お答えします。
まず、町長の答弁でも申し上げましたが、解除申請につきましては、現在では、来庁していただいての窓口での手続。そのときには、申請書を記入していただくのと、あと、本人確認書類を提示していただいて確認と。
そして、郵送申請もできます。そのときも、送っていただく内容につきましては、申請書と、本人確認できる書類のコピー。
また、代理申請も可能となりますが、代理申請につきましては、親族等の法定代理人、また成年後見人等、そういった方が窓口に来ていただく場合につきましては、委任状は不要、それ以外の方による申請手続につきましては、委任状を提出していただくと。あくまでも、ご本人が解除を希望しているというところの内容が分かる委任状です。国保等につきましては、委任状の様式もホームページ等に上げさせていただいているところです。
今、議員もおっしゃったとおり、かなり高齢の方とかで、なかなか委任状も自筆できないなどという方も出てくるかと思いますけれども、先ほど申し上げた要配慮者の資格確認書の申請も同じような手続にはなりますけれども、県のほうも、可能な限り、ご本人が希望していることが確認できるような書類をもって受付をすればいいというような形では通知されていますので、そのように対応を予定しております。以上です。
尾 尻 孝 和 この解除申請ですけれども、先ほどもちょっと話が出たことなんですが、解除申請を提出してからマイナ保険証が解除されるまでの期間、ある程度の一定期間がかかるとされています。期間が1か月半から2か月程度かかると言われていますが、この期間がかかる理由はどういったことなんでしょう。
税務町民課長 お答えします。
最終的に解除に至るのは翌月末ということで我々も聞いているところではあります。ただ、先ほどもちょっと出ておりますけれども、解除申請を受けてから1週間程度で資格確認書等はお手元に届くようになりますので、届きましたら、そちらの資格確認書で医療等を受けていただくと。
システムのほうの都合での期間というふうに認識はしているところですが、ある程度まとめて月次処理をしていくというところで現在動いておりますので、当月に受付があった分をまとめて翌月末までに処理をするというような現在の流れから、そういった期間となっていると認識しております。以上です。
尾 尻 孝 和 解除まで一定の期間がかかるわけですから、解除の届出をした時点で資格確認書を発行するということかと思います。資格確認書は、ほかの今までの手続と同じように、解除申請書を出してから1週間ほどで郵送されるということかと思います。特に、病院への受診を急がれるときは、この場合もほかの例と同様、即日その場で被保険者証明書を発行してもらえるということでよろしいのでしょうか。
税務町民課長 お答えします。
そのように対応させていただきます。以上です。
尾 尻 孝 和 幾つかいろいろやり取りしましたが、本当にいろいろ複雑です。現場も本当に今、翻弄されています。
12月2日をもって健康保険証の新規発行をやめると、こういう政府の決定が、健康保険加入者、医療機関、自治体など保険者、この全体を巻き込んでの混乱と今なっております。直接には、マイナンバーカードの利用を全ての国民に広げようとの意図で国民皆保険制度を利用し、健康保険証とマイナカードのひもづけを強引に進めようとした政府がつくり出した混乱ではないかと思いますが、その辺いかがでしょう。
税務町民課長 お答えします。
確かに、国民皆保険制度の下、こういった任意取得のマイナンバーカードを使って、保険という命に関わる部分の制度を、ある意味強制的な形で切り替えるというところで、かなりの方が、特に高齢の方も含めまして、混乱しているという状況で、自治体側、保険者、それぞれがいろいろ今、その対応に追われているというような現状はございます。
ちょうど昨日からの法施行ということで、いろいろ混乱はしているところではありますけれども、町としましては、町民のほうが、町長答弁にもありましたけれども、少しでも不安解消につながるような案内等、情報発信をしていくというところでご理解いただければと思います。以上です。
尾 尻 孝 和 行政としては今、本当に大変だと思います。健康保険証廃止の最初のきっかけとなったのは、2021年の政府の経済財政諮問会議でした。この会議で、当時の経団連の会長らが、マイナンバー制度の徹底活用として、マイナンバーカードと健康保険証や免許証との一体化に触れ、保険証交付を取りやめ、完全な一体化を実現すべきと、廃止にまで踏み込んで要求されました。
翌年の2022年6月に発表された政府の骨太方針、ここでは、現行保険証かマイナ保険証のどちらを選ぶかは国民一人ひとりの選択制とし、将来的に現行保険証は原則廃止、その場合でも申請者には現行保険証を交付する、このようにしていましたが、その僅か4か月後の10月には、2024年度秋に完全廃止、これが政府から打ち出されました。
翌2023年6月、昨年、自民党、公明党の賛成多数で、健康保険証廃止の法改正がされました。さらに、半年後の12月、廃止日を2024年12月2日とする閣議決定がされています。
国民皆保険制度の下、全ての国民が保有している健康保険証の交付をやめることは、必然的に国民にマイナ保険証登録を促し、全ての国民がマイナ制度を利用することになります。
しかしながら、いざ進めようとすると、様々な矛盾が噴き出し、その一つ一つに対応するため、継ぎはぎだらけの対応が繰り返され、国民の中、また、全国の医療機関と保険者に、混乱と困難をもたらしています。
マイナカードを持つ、持たないはそれぞれの国民の皆さんの判断と言いながら、国民皆保険の保険証を廃止する。この矛盾と混乱の最も合理的な解決は、今までの健康保険証の発行を再開することではないでしょうか。いかがでしょう。
企 画 課 長 お答えさせていただきます。
やっぱりマイナンバーカードでは、いろいろ当初、情報の誤ったひもづけなどが発覚したということで、不安に感じているような方々もおられます。議員おっしゃられるような、なかなかそういう手続が不慣れな方へのケアも十分にしていかなきゃいけないという課題も浮き彫りになっているところでございます。ですが、この仕組み自体は、うまく使えば非常に有用な仕組みなんじゃないかと考えております。
現在、人口が減っていろんなものを効率化していかなきゃいけない中で、こういう仕組みを取り入れていく、それで浮いたいろいろな資源を、またさらに手厚くしていかなきゃいけない人のところに注力していく、そういうための制度だと考えております。
町としても、その辺は国のほうなどに要望をいろいろ出しているところでございます。マイナンバーカードの安全安定的な運用に当たり、システムの安全稼働等の対策を十分に講じて、セキュリティー問題の発生防止とシステムの信頼構築に努めるよう働きかけをするように、県などを通して要望を出させていただいているところでございます。
どうしても制度の過渡期にいろいろな問題があるのは当然のことだと思います。そこのところを解決していった上で、新たな時代といいますか、仕組み、世界が見えてくるものだと考えております。その過程で必要なケアを十分に取り組むようにしていくのが、今、求められているものだと考えておりますので、ご理解いただければと思います。以上です。
尾 尻 孝 和 デジタル技術を活用することは私も大事なことだと思います。ただ、それを強制する。保険証を廃止するというのは、全ての国民に、これを使いなさいと。マイナカードを持つ、持たないは自由ですよと言いながら、一方で廃止してしまう。結局全員が持たざるを得なくなる。こういうやり方が矛盾を来していると。
その解決方法というのは、保険証の廃止を一方的に決めるのではなくて、保険証とマイナカードの両方が使えるようにしていくのが一番やっぱり合理的な解決ではないかと、そのことを言いたいわけです。
今までの健康保険証の廃止は、法律で決められました。12月2日以降、新規発行は行われておりません。10月の総選挙で、自民党、公明党の議員は衆議院の半数を割りました。新たに法改正することで、今までの保険証を再び発行することができます。総選挙で、健康保険証廃止の撤回、あるいは延長を訴えた野党各党の姿勢も国民から注目されていると。このことを指摘し、次に、才戸から野球場駐車場への歩道設置について伺います。
調べてみましたら、この歩道整備は、中央公園の整備と並行して、また、その後も足かけ10年ほど、議会で井ノ口地区の議員を中心に繰り返し取り上げられています。
平成13年の第1回定例会において、当時の町長は――「中央公園に井ノ口からの遊歩道を造ってくれ」という問題でございます。簡単に申し上げます。「造りたいと思っています」、このように答弁されています。このときの当時の町長の答弁は、要旨は以下のようなものでした。
才戸交差点付近からの中央公園へのアクセス道路につきましては、井ノ口地区の皆様をはじめといたしまして、多くの方々からも整備を望む声を聞き及んでおります。
ご承知のとおり、丘陵地に造成した中井中央公園と才戸交差点の間には、谷を形成する形で藤沢川が流れていまして、簡単な散策路を整備するにおいても、河川の横断等には、管理者の許可が、そして、土地所有者のご理解も得なければなりません。
さらに、管理面を考慮した最小限度の安全対策は必要不可欠であります。仮に整備ができたとしても、利用者は限られた方で、お年寄り等、誰でもが簡単に歩いて往来するのは非常に難しいのではないかと思われます。
このことを踏まえまして判断をいたしますと、整備に当たっては多方面にわたる調査検討する必要があると考えております。
もとより中井中央公園は町民の誰もが気軽に利用できる公園として整備を図ることが求められており、平成10年度の事業延伸時における課題等の検討結果においても、東西を結ぶアクセス遊歩道の整備が将来構想として位置づけられるなど、その必要性は十二分に認識しております。
今後、投資的効果等を含めた中で、整備手法や時期など、多方面から検討し、実現に向けて努力してまいりたいと考えます。このように答弁されています。
しかしながら、その後、具体化されることなく、今年の9月、同僚議員の質問にも、「地形的な高低差ですとか、その間かかる費用等を勘案しまして、その当時、町のほうでは、ここの整備は難しいというふうな方針で回答させていただいているかと思います。現状においてもその部分は変わっていないということでご理解いただければと思います」、こういうことでした。そして、今回の答弁も同様のものです。
伺います。地形的な高低差ということですが、現地はどのようになっていますでしょうか。
まち整備課長 お答えいたします。
才戸交差点から中央公園では、才戸交差点におきましては標高が約78メーターほど、それから、下の沢に下りますと、60メーター程度の沢があろうかと思います。それから、中央公園の野球場の部分は標高が99メーターと、そのような高低差がある状況です。以上です。
尾 尻 孝 和 今お話にあったような地形で仮に遊歩道を造ろうとすると、様々な形態が考えられると思いますが、どういった形態がこれまで検討され、それぞれの工法や、かかる費用はどの程度と考えられたのでしょうか。
まち整備課長 お答えいたします。
過去の試算資料等は残っておりませんけれども、つり橋の架設、また、沢のところを歩いていただくような仮の橋等を検討したと聞いております。
当然、つり橋等になりますと、基礎の構造ですとか水路の断面、それから、設計ために必要な測量ですとか、用地に関わる境界の確認、それから、用地の測量ですとか、様々な費用がかかると。
また、仮設を架けるにしましても、工事のエリアですとか、仮設の道路、様々な課題があるということで、議員からもご説明ございましたけれども、過年度議会のほうでご質問いただいたときには、現実問題としては無理であるというような考えを持っていると回答していると思います。以上です。
尾 尻 孝 和 つり橋ですとか階段、あるいは、沢に沿った歩道など、どのような形態にしても、かなり巨額な費用がかかると。つり橋を架けるだけでも、過去の議事録を見ましたら、2億円といった答弁もされています。
真っすぐに行ける階段を造るにしても、高低差20メートル下るには階段で100段、30メートル以上上るには150段以上の階段となるのは、これも現実的ではありません。また、急勾配の急斜面に歩道を設置するには、両側の斜面をブロックやコンクリートでかなりの高さ固めないといけない。想定される利用者数から見ても、現実的ではない。そういうことで、当時、ここの整備は難しいと、こういった結論に至ったものだと考えます。
したがって、沢まで下っての現地調査を行うことや、地権者との相談などにも至らなかったと、こういうことでしょうか。
まち整備課長 お答えします。
そのように理解しております。
尾 尻 孝 和 私も、野球場の駐車場から見たり、才戸の側から、また、沢の上流側を確認し、地形図とも照らし合わせてみました。地形的な高低差や、かかる費用などから、急斜面ののり面には鉄パイプの骨組みと渡り板をつなげ、鉄パイプの手すりで安全確保も可能ではないか、費用も大きな金額にならずに済むのではとの提案をしたわけですが、こういった方法の問題点、どのように考えられますでしょうか。
まち整備課長 お答えいたします。
町長の答弁にもございましたけれども、仮設はあくまで仮設というものでありまして、町が設置する責任としましては、通行の安全ですとか施設の耐久性等、簡単に壊れないようにしていかなければならないと。また、現地のほうも、表土の柔らかいところにくいを刺しただけでは安全性が確保できないというようなこともございますので、今回の答弁ということでご理解いただければと思います。以上です。
尾 尻 孝 和 才戸から中央公園への遊歩道を造ってほしいと、こういった町民の声、大変根強いものがあります。議会で繰り返し論議されたことはもちろんですが、私自身も以前何人かから寄せられました。9月の一般質問で同僚議員も、「多くの町民の声が私の耳にも届いている」とのことでした。最近では、10月に下井ノ口の方からこの要望が寄せられました。何とかならないものかと。
いろいろ考えてみたのですが、とにかく現場を見てみようと、先日、野球場の駐車場から沢の上流に向かって標高70メートルの等高線に沿って進み、沢を渡って下流に向かって歩き、やまゆり園下の町道カーブに設置された街路灯脇まで抜け、その同じ行程を野球場駐車場まで戻ってみました。
散策路を造るには、急斜面では鉄パイプの骨組みが必要、こう思っていましたが、全くの取り越し苦労。斜面を滑る危険を感じることもなく、沢も一またぎで渡ることができました。遊歩道が沢を横切るところは、渡り用のコンクリートないし石を二、三個設置すれば十分と見ました。
沢の水も、生活排水で汚いのかなと、こう思っていたんですが、あに図らず、透き通ったきれいな水でした。
さらに驚いたことに、途中3か所、昔の歩道の跡が残っていました。右岸に1か所、左岸に2か所。木のくいや、横に寝かせた木はひどく朽ちていましたので、恐らく中央公園ができた頃にはこの歩道は使われなくなっていたのではないかと思われます。
この歩道があったことは認識されていますでしょうか。
まち整備課長 そちらの歩道については認識しておりません。以上です。
尾 尻 孝 和 今回歩いた行程の全体が、震生湖の中井町駐車場から下る歩道のような傾斜はありません。歩く脇の傾斜面に土留鋼板をするほどのこともないのではと感じました。舗装などせず、自然の土を生かした散策路として、ぬかるんでいる箇所だけ木道を整備すればよいのではないでしょうか。
中井町の震生湖駐車場から湖へと下る歩道、あの程度の整備で十分だと思います。大きく生い茂った林の中の散策路として、また、井ノ口の皆さんが中央公園へ歩く近道として、整備が可能かどうか、まずは現地調査をされてみてはいかがでしょうか。
まち整備課長 お答えいたします。
繰り返しの答弁となりますけれども、現状、歩道を整備する考えはございません。現状、防犯上も含めて、そういったところは考慮しなければならないと考えております。以上です。
尾 尻 孝 和 利用者との関係でお金がかかり過ぎると、これが難しいという一番の理由だと思います。しかし、今紹介したように、あえて大きな整備をする必要など全くない状態、自然に歩いても道ができるような、そういう状況で、過去そこに道すらあったというのを今紹介しました。その認識がなかったわけですので、ぜひ現地を確認していただいて、そういうような形でならば可能ではないかと。調査はぜひ、まずは確認していただきたい。このことを申し上げて質問を終わります。
議 長 ここで暫時休憩とします。再開は14時10分とします。
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